トヨタvsグーグル!?車載ソフトウェア開発でトヨタが勝負をかける「AGL」とは?(3/4)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
これから、オープンソース全盛期へ
10年ほど前までは、ソフトウエアといえば、マイクロソフトのウインドウズに代表されるように、有償が常識だった。
だが最近は、プログラミングに必要な「ソースコード」を無償で提供する動きが、世界各地で急加速している。その中核となっているのが、リナックス・ファウンデーション(協会)だ。
リナックス(Linux)は、1981年にフィンランドで開発された、オペレーティングシステム(OS)だ。簡単に言えば、コンピュータのソフトウエアを統括的に管理するものだ。
Linuxの特徴として、世界各地の研究者、企業関係者、そして個人がボランティアとして、基本的なシステムを最適化することできる。実際に使う人々が自分たちの手でどんどん良くしていこうという発想が世界中に支持された。
その中核となるリナックス・カーネルは、グーグルのアンドロイドOSや、アップルのiOSにも直接的な影響を与えている。
そのうえで、アンドロイドOSとiOSは、グーグルとアップルそれぞれの「企業としての考え方」が追加されている。言い換えれば、「企業側の都合で、勝手に改良される」ため、外部はいつも「受け身」になってしまう。
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