トヨタ C-HRに先行試乗! ハイブリッドと1.2ターボ、買いなのはどっち!?(2/3)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:和田清志
SACHS製ダンパーが生み出す欧州車基準の上質な乗り心地
C-HRのダンパーには、トルコ工場製のSACHS(ザックス)が採用されている。
最近トヨタ86などに採用され、日本での知名度も上がってきたザックスは、世界で最も優れた技術力を持つダンパーメーカーとして知られる。その実力はメルセデス・ベンツやBMWなど世界の高級ブランドの多くが採用していることからも明らか。
ただ86が使っているザックスは韓国工場製で、欧州製と比べると乗り心地の質感で大きく劣っている傾向。BMWのような乗り心地というワケにはならない。
けれどC-HRに採用されているトルコ工場製のザックスに乗ると、欧州製と変わらない印象。しなやかに動き、ガッシリと車体の動きを押さえ込んでくれる。普通の道を普通に走っただけでも、一般的な日本車と大きく違うことがわかる。
TNGAの高い実力をザックスが引き出した
さて、改めてTNGAの足回りを評価すると、なかなかでございます。特にリアのダブルウィッシュボーンはコストもキッチリかけており、本物の良さを持つ。
ただプリウスの場合、乗り心地を追求すべく柔らかい減衰力設定を選んだだめ(国産ダンパーで高い減衰力を出すと乗り心地がガタガタになる)、TNGAの良さを引き出せなかった。ザックスと組み合わせることにより、TNGAの真の実力を引き出せましたね。
C-HRの足回りなら、街中から高速道路、ワインディングロード全てで快適である。この点、四の五の書くよりも実車に乗っていただければハッキリ解ると思う。試乗車が配車されたらぜひ最寄りのディーラーでザックスの良さを味わっていただきたい。
意外なことに価格もプリウスとあまり変わらない模様。迷った末にC-HRを選ぶ人も多いんじゃなかろうか。実用性でプリウスに負けてるのはラゲッジスペースくらいか?
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