トヨタ プリウス 2012年モデル 試乗レポート/飯田裕子 -マイナーチェンジモデル-(1/3)

  • 筆者: 飯田 裕子
  • カメラマン:オートックワン編集部
トヨタ プリウス 2012年モデル 試乗レポート/飯田裕子 -マイナーチェンジモデル-
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マイナーチェンジで大幅に弱点を克服したプリウス

トヨタ プリウス(マイナーチェンジ)

2009年に3代目が登場して以来、初めてのマイナーチェンジを行ったプリウス。

内外装の変更ではプリウスが持つ個性や先進性をより強調するとともに、質感の向上も目指したのだとか。このほか、静粛性の向上やボディ剛性の強化、乗り心地や操縦安定性についても見直されている。

近年、マイナーチェンジを新車発売以来2年後に行うのは珍しいことではないが、今回はAQUAも登場しているし、今後街中に出没するであろうプリウスPHV(プラグインハイブリッド)とは基本的なデザインは同じとしながらも、見た目の差別化を明確にする目的もあるようだ。

内外装の見直しで魅力もさらにアップ!

トヨタ プリウス(マイナーチェンジ)トヨタ プリウス(マイナーチェンジ)

まず外装ではフロントバンパーやフロントグリル、アンダーグリル、タテ型のリアコンビネーションランプ、15インチホイールキャップなどのデザイン変更が行われた。

特にフロントグリルのブラック色の面積が広がったことで、顔つきのメリハリが強まり精悍さが増している。同時にフォグランプ採用モデルについては、フロントグリル内へと配置が換わったことで、点灯させずともマイナーチェンジ後の顔つきのアクセントにもなる。加えて“夜の顔”も新しい。

ベースグレードの「L」を除く「S」/「G」シリーズ系ではディスチャージヘッドランプを新設定し、クリアランスランプもLEDに変更されている。ボディカラーも入れ替わりがあり、ボルドー、パープル、グリーン系の3色に新色が加わっている。白・黒・グレーが街中に多いプリウス。エコカーと言えども、もう少し個性やオシャレを楽しんでもよいのではないかと思うと、新色の3色は女性から見れば落ち着いた中にも華やかさやエレガントさを持つ新色がどれも魅力的に見える。

内装では質感の向上ぶりが印象的だ。が、現行モデルを知る方にとっては先ずスタートボタンを押した際に液晶に映し出されるプリウスの表示の変更に気付くのではないか。マイナーチェンジ後のモデルでは液晶も高精彩なものが採用されリアルなプリウスのクルマも表示される点も目に留まるだろう。

運転席周辺ではシフトノブ周辺やステアリングホイール上のスイッチ類が置かれたベースの樹脂類に上品なツヤ感を持つシルバー塗装を採用。視覚的にも触感でも質感向上に一役かっている。

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飯田 裕子
筆者飯田 裕子

OL時代に始めたレース活動をきっかけに、クルマへの興味/関心を深め、フリーの自動車ジャーナリストに転身。自動車雑誌への執筆や自動車系TV番組出演などから、活動の場を広げ、現在では女性誌および一般誌、新聞、Web、ラジオ番組でのパーソナリティ、TV、トークショーと活躍の場は幅広い。ドライビングインストラクターとしてのキャリアも長く、自動車メーカーをはじめ、一般企業、保険会社、警視庁などが主催するスクールでの指導にも定評あり。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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