トヨタ ノア 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
まず、使い勝手にダイレクトに影響する2列目シートアレンジの変更からお伝えしたい。新たに7人乗り仕様が追加されたほか、8人乗り仕様も新たに6:4分割のチップアップシートとされた。
この大がかりな変更が、今回のマイナーチェンジにおける大きなポイントだ。
試乗車両は、エアロ系ではなく標準系の上級グレードであるX“Lセレクション”の7人乗り。7人乗り仕様は、従来からのチャイルドケアモードを備えたマルチ回転機構が残されつつ、両側にアームレストを持つキャプテンシートが与えられている。
スライドドア車というのは、ドア内張りにアームレストを設けることができないため、2列目の乗員が車両外側に腕を置くための仕組みがないので、手持ち無沙汰になりがち。
しかし、こうしたキャプテンシートであればノープロブレムだ。
また、前後スライドの最後端を従来よりも約40mm後方とし、よりキャプテンシートの醍醐味を味わえるようニースペースを稼いでいる。
さらに、7人乗り仕様では、もちろん2列目のセンターが抜けている。ウォークスルーできるのはもちろん、2~3列目に乗せてもらう身にとっては、座っているときにも何かに遮られているという感覚もない。
いうまでもなく、キャンプテンシートのほうが居心地のよい空間となるのだ。
価格差もわずか3万円高にすぎないことだし、用途上、2列目に3人を乗せることがあまりないようであれば、積極的に7人乗りを選んでもいいのではないかと思う。
その他、今回のマイナーチェンジでは、一部上級グレードのフロントシートに快適温熱シートが設定されたほか、2列目および3列目シートのセンター席に3点式シートベルトとヘッドレストが新採用された。
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