ライバルメーカーにとって“驚異”となるスズキの新しい自動ブレーキ『デュアルカメラブレーキサポート』【コラム】
- 筆者: 国沢 光宏
スズキの新しい自動ブレーキはアイサイトと同じ日立製のステレオカメラを使用!?
5月8日のニュースで「ダイハツの新しい自動ブレーキはもう少し高い性能が欲しかった。すぐ抜かれてしまう可能性大きい」と伝えた。どうやらダイハツの優位は2週間程度しか持たないかもしれない。
今月中にマイナーチェンジするスペーシア以降、スズキがステレオカメラ使った新しい自動ブレーキを出すからだ。
詳細なスペックは不明ながら、どうやらスバルのアイサイトと同じ日立製のステレオカメラを使っている模様。ただアイサイト2より簡易なスペックらしい。
アイサイト2はカメラとカメラの間隔が350mm。スズキの新システム、200mmになるようだ。したがって距離を測る性能という点で若干低い。
実際、稼働速度域は「5~100km/h」となり、アイサイトより低い。ただ赤外線レーザー単独の「30km/h以下」や「5~50km/h」というダイハツの赤外線レーザー+シングルカメラの新システムを圧倒する。その他、車線逸脱警報や、誤発進抑制機能を持ち、歩行者も感知出来ると考えていい。
気になるのは停止車両に対し自動ブレーキで追突防止出来る速度。
ダイハツの新システムを相手にしないばかりか、ホンダの軽自動車やフィットなどが採用している赤外線レーザー式とほとんど同じ。そして現在「基準性能」になっているトヨタの新システムも越えると考えていい。
名称だけれど『デュアルカメラブレーキサポート』になるようだ。
今までスズキは「距離を測るのは全てレーダーと呼ばないと日本のユーザーが理解できないから」と、安くて性能の低い稼働速度域の狭い赤外線レーザーを使っているのに、高価&稼働速度範囲が広いミリ波レーダーを使っているような『レーダーブレーキサポート』という表示していた。
ステレオカメラも距離を測るセンサー。そのままレーダーブレーキにするかと思ったら、呼び方を変えている。これを機会に赤外線レーザーも正直な呼び方にする?
そんなスズキがイヤなら、全く同じクルマをマツダでも『フレアワゴン』という車名で扱っているから、そちらをどうぞ。
いずれにしろダイハツはもちろん、ホンダや日産/三菱連合の軽自動車にとってすれば驚異。これだけ大きな性能差が付くと、安全を考えるユーザーなら迷うこと無くスズキを選ぶことだろう。
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