スバル 新型インプレッサ 試乗レポート|インプレッサスポーツ 2.0iを公道で徹底評価!(3/4)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:SUBARU
高評価な新型インプレッサだが、まだまだ改善して欲しい3つのポイント
こんな具合で公道でも、高い評価が与えられる新型インプレッサだが、気になる点が3つあった。
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ひとつはプロトタイプでも感じたことだが、ハンドルがやや重く感じられること。
これは高速道路を走った時でもしっかり感が得られるように設定されるため。ただ最近のパワーステアリングは操作感こそ軽いが、実際に操舵するとしっかり感も得られ、高速道路で安心感が高いものも多い。同時に僕自身が重めと感じるから、女性ユーザーなら同等以上に感じるのではないか?
今回の新型の走りからすると、そうしたスッキリと軽いけど正確な操舵感がより相応しいと思った。
このままだと時代に取り残される!? ユーザーインターフェースは大いに不満
また1点気になったのは、運転席周りの情報伝達系の煩雑さ。速度&回転計の間に1つ、ダッシュボードの中央上方に1つ、そしてインテグレードされたナビの画面・・・といった具合に、カラー液晶パネルが大小あわせて3つ存在することだ。
この辺りは、ユーザーインターフェースの質の高さとしてはやや残念な部分だろう。様々な制約があることはわかるが、情報をチェックする際、様々な場所に目がいってしまう。この辺りの煩雑さをロジカルなものに整理したいし、できれば情報表示を集約しておきたいとも思う。
さらに付け加えると、
1.シフトの前、比較的低い位置にあるエアコンの温度操作ダイヤルに目を向ける
2.手を伸ばし操作する
3.実際の温度表示はダッシュボードの中央上方の6.3インチマルチファンクションディスプレイにあるため、視線を移動し確認する
・・・という3行程が必要となる。
近い将来のコネクティビティ大変革時代のために、今から手を付けておくべき
これをナビ画面へのタッチ操作やダイヤル内への温度表示を行うことで、1行程減らせて視線移動も減らすことが出来る。これは利便性のみならず、スバルが重視する”安全”にも大きな効果を発揮する。そうした使いやすくわかりやすいユーザーインターフェースを目指してほしいと思う。
なぜそんなことを書くかといえば、この先5年を考えた際に、特に自動車のコネクティビティに関しては大きな変化が訪れて、後発に大きな差をつけられる部分でもあるからだ。
そして今まで以上にこうした部分でのソフトウェアはクルマにとって大切な意味合いをもってくるため、この辺りには早急な対応が必要になるからである。
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