スバル 新型インプレッサのベスト・バイ・グレードは!?充実の安全装備から全グレード価格を含め徹底検証(4/5)

スバル 新型インプレッサのベスト・バイ・グレードは!?充実の安全装備から全グレード価格を含め徹底検証
(左)スバル 新型 インプレッサG4(4ドアセダン/プロトタイプ)/(右)スバル 新型 インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック/プロトタイプ) (左)スバル 新型 インプレッサG4(4ドアセダン/プロトタイプ)/(右)スバル 新型 インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック/プロトタイプ) スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i-S EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:クオーツブルー・パール] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i-S EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:クオーツブルー・パール] スバル 新型 インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック/プロトタイプ) スバル 新型 インプレッサスポーツ[プロトタイプ/2016年10月末発売予定] スバル 新型 インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック/プロトタイプ) スバル 新型 インプレッサG4(4ドアセダン/プロトタイプ) スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド] 画像ギャラリーはこちら

今後は、1.6リッターターボ搭載の上級グレードの登場に期待

新開発され、新型インプレッサから採用が始まる「スバルグローバルプラットフォーム」スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:ピュアレッド]

新型インプレッサは軽量化にも配慮したが、その一方でプラットフォームを含めて各部の補強を入念に行った。軽量化と相殺され、車両重量はスポーツ/G4ともに最も軽い1.6リッターの2WDが1300kgになる。最も重い2リッターで4WDの2.0i-Sアイサイトは1400kgに達する。

従って2リッターエンジンでも動力性能が余裕タップリとはいい難い。それでも実用回転域の駆動力が高いので運転はしやすく、ノイズは小さく抑えた。

今後、上級グレードを設けるなら、レヴォーグが採用する1.6リッターのターボを搭載すると良いだろう。動力性能が自然吸気エンジンの2.5リッター並みに高まり、JC08モード燃費も4WDを搭載しながら16~17.6km/Lなので、インプレッサに合うと思う。

このように感じたのは、新しいプラットフォームによって強化されたボディ、機能を刷新した前輪側がストラット、後輪側がダブルウイッシュボーンのサスペンション、配置を見直したスタビライザーなどにより、走行安定性が優れていたからだ。

スバル 新型 インプレッサスポーツ「2.0i-S EyeSight」(プロトタイプ)[AWD/ボディカラー:クオーツブルー・パール]

車両が機敏に向きを変える設定ではないが、登り坂の急なカーブでも、旋回軌跡を拡大させずに確実に回り込む。ハンドルの手応えも優れ、路面の状態が分かりやすい。

逆に後輪が横滑りを誘発しやすい下り坂のカーブでアクセルペダルを戻す操作をしても、後輪の接地性は十分に保たれる。

基本的にはほかのスバル車と同様、後輪の安定性を重視する今日の車両開発の流れに沿った設定だが、その上でしっかりと旋回させるのが新型インプレッサの特徴だ。俗にいう「懐の深いハンドリング」に仕上げた。そうなると、もう少し動力性能の高い1.6リッターターボも求めたくなる。

17インチタイヤを装着した2.0i-Lアイサイト、18インチの2.0i-Sアイサイトを比べると、乗り心地まで含めてバランスが良いのは前者だ。

豊富な安全装備を標準装着

18インチ(切削光輝)アルミホイール+225/40R18タイヤ17インチ(切削光輝)アルミホイール+205/50R17タイヤ

この特性をベースにした上で、足まわりを若干硬めに設定して、アクティブトルクベクタリングを与え、18インチタイヤを履いたのが2.0i-Sアイサイトになる。乗り心地は2.0i-Lアイサイトに少し劣るが、一般的なミドルサイズカーの水準では十分に快適な部類に入る。そして2.0i-Sアイサイトでは旋回性能が高まり、小さな舵角からの反応もさらに正確だ。

アクティブトルクベクタリングは、旋回時に内側のタイヤを制動して曲がりやすくする機能。作動の仕方が穏やかで違和感がなく、運転のリズムが乱されない。2.0i-Sアイサイトの専用装備にした理由を開発者に尋ねると、「最上級グレードの付加価値と位置付けた。技術的にはほかのグレードにも採用できる」という。

装備については、安全装備のアイサイトバージョン3、サイド/カーテン/ニーエアバッグ、さらに歩行者保護エアバッグを全車に標準装着した。

歩行者エアバッグは、衝突を検知するとエアバッグを展開させ、フロントガラスとフロントピラー(柱)の下側をエアバッグで覆うもの。歩行者の頭部がダメージを受けるのを防ぐ。

スバル 新型 インプレッサスポーツ[プロトタイプ/2016年10月末発売予定]

このほかドライバーの死角に入る後方からの接近車両を検知して知らせるリヤビークルディテクション、ハイ/ロービームを自動的に切り替えるハイビームアシストもオプションで用意した。

以上のように安全装備は充実するが、フォレスターに設定のあるアダプティブドライビングビームは採用されていない。LEDヘッドランプのハイビーム状態を保ちながら、シェードを作動させて陰を作り、相手方車両の眩惑を抑える機能だ。非装着の理由を開発者に尋ねると、「インプレッサはフォレスターに比べてランプ部分のサイズが小さく、今は採用できていない。目下のところ開発中」とのことであった。

衝突安全性も向上した。加害性が高い2.5tのSUVと衝突した時の安全確認など、多角的な開発と検証を行っている。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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