スバル 新型インプレッサのベスト・バイ・グレードは!?充実の安全装備から全グレード価格を含め徹底検証(5/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
前述のアイサイトバージョン3(フォレスターの価格は10万8000円)と、歩行者保護エアバッグ(10万円相当)の標準装着を考慮すると価格は割安だ。
仮にほかの車種のように安全装備がオプション設定だったとすれば、1.6i-Lが172万円くらいになる。カローラアクシオなどと同等か、それ以下の値付けだ。
まずはエンジンの選択だが、2.0i-Lアイサイトには、1.6i-Lアイサイトが装着しないキーレスアクセス&プッシュスタートなどが標準装着され、そこをオプション装着で補正すると差額は16万7400円だ。
それでもタイヤサイズは1.6リッターが16インチ、2リッターは17インチの差があり、スタビライザーは1.6リッターでは後輪が非装着で前輪のみになる。
となれば差額は約14万円に縮まる。車両重量が1300kgに達して、燃費にあまり差が生じないことも考えると、推奨されるエンジンは直噴式の2リッターだ。
次は駆動方式。4WDは2WDよりも21万6000円高い。この価格差は4WDでは平均水準だからどちらを選んでも良い。スバル車なら4WDという見方も成り立つが、2WDは車両重量が50kgほど軽い。使い方や好みに応じて選びたい。
2.0i-Lアイサイトと2.0i-Sアイサイトの価格差も21万6000円だ。後者にはアクティブトルクベクタリング、アルミホイールの18インチ化など複数の装備が加わるが、LEDヘッドランプやクリアビューパックは2.0i-Lアイサイトにもオプションで付けられる。
そうすると、アルミホイールの18インチ化/アルミパッド付きのブレーキペダル/サイドシルスポイラー/アクティブトルクベクタリングが7万200円で備わる計算になる。2.0i-Lアイサイトは乗り心地を含めて走りのバランスが良いものの、装備と価格の損得勘定でいえば、2.0i-Sアイサイトが買い得だ。
このグレードを選び、リヤビークルディテクションとハイビームアシストをセットにしたアドバンスドセイフティパッケージ(5万4000円)を加えるのがベストな買い方になるだろう。
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