スポーツカーの販売不振は自動車メーカーの「諦め」が原因!?(1/3)

スポーツカーの販売不振は自動車メーカーの「諦め」が原因!?
マツダ 初代ロードスター(1989年) マツダ 初代ロードスター(1989年) マツダ 初代ロードスター(1989年) マツダ 初代ロードスター(1989年) マツダ 初代ロードスター(1989年) マツダ 4代目ロードスター(2015年) マツダ 4代目ロードスター(2015年) マツダ 4代目ロードスター(2015年) マツダ 4代目ロードスター(2015年) マツダ 4代目ロードスター(2015年) マツダ 4代目ロードスター(2015年) 画像ギャラリーはこちら

新緑の季節に“スポーツカー”は定番だが・・・

5月に入って過ごしやすくなると、ドライブに出かけたい気分になる。そこでドライバーが運転を楽しめる「スポーツカー」を連想するのは、今も昔も定番だろう。

スポーツカーだからといって、サーキットでタイムを競うことだけが楽しさではない。スポーツカーは移動の手段というより運転すること“そのもの”の楽しさを目的に開発されているから、車両がドライバーの操作に忠実に反応する。

自分の手足のように動くので「楽しく」「面白い」。トラックにも運転の楽しさはあるが、スポーツカーではそれが分かりやすい。

◆ 初代ロードスター、マツダコスモスポーツ、日産 スカイライン 2000 GT-Rなど!画像ギャラリー [77枚]

だが最近は、こういったスポーツカーの楽しさを求めるユーザーが減ったといわれる。自動車メーカーの商品企画担当者も「若い人達のクルマ離れもあり、今はスポーツカーを売りにくくなった」と言う。

販売好調なマツダ 新型ロードスター

マツダ 初代ロードスター(1989年)マツダ 4代目ロードスター(2015年)

例えば「マツダ ロードスター」は初代モデルが1989年に発売され、先ごろ生産累計台数が100万台に達した。ただし、近年は売れ行きが下がっている。

登場直後の1990年には、世界で年間約7万6000台、日本国内でも年間約2万5000台を売ったが、2011年以降は世界における年間生産台数が1万2000~1万7000台に減った。日本国内に至っては1000台を割り込んでいた。近年の国内販売台数は、1990年と比べて僅か4%だ。

ところが、2015年5月に発売された4代目の新型ロードスターは、発売直後とはいえ売れ行きが比較的好調だ。

月販目標は500台で、登録台数も1ヶ月当たり600~1000台で推移している。単純計算で年間7200~1万2000台という数値は、ほとんど宣伝していないことを考えれば満足できる売れ行きだろう。

トヨタ 86もセダンの販売台数に肩を並べる

トヨタ 86
レクサス ISトヨタ マークX

「トヨタ 86」も注目される。2012年4月に月販目標を1000台に設定して発売された。

この後、売れ行きは少しずつ下がったが、今でも1ヶ月に500~700台を登録する。「トヨタ アクア」の月販1万6000台には遠くおよばないが、「トヨタ マークX」「カムリ」「オーリス」(ハイブリッドの追加前)「レクサス IS」などと肩を並べる台数になった。

86などスポーツカーの売れ行きは確かに伸びてはいないものの、最近は3ナンバーサイズのセダンや5ドアハッチバックの台数が下がったこともあり、一概にスポーツカーが“不人気”とは言えなくなっている。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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