日産の次期型セレナ採用「プロパイロット」は自動運転か、サポートか?評価が割れる理由(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
自動運転技術『プロパイロット』の評価が割れた理由
次期型セレナに採用された『プロパイロット』だけれど、一般メディアは日産のプレスリリース鵜呑みにして「自動運転」と報じ、同業者の多くが「自動運転じゃ無い」と主張するなど評価が割れている。
自動運転の定義をするのは難しいけれど、同業車の皆さんの意見を見るとNHTSA(アメリカの国交省に相当)が決めた「自動運転レベルの定義」を根拠に「自動運転ではない」と言ってます。
この件、昨日TBSラジオでも聞かれたが答えは簡単。「自動運転の初期段階です」。
というのも車速10km/hまではブレーキもアクセルもハンドルも連続して操作するというNHTSAの『レベル2』をクリアしているからだ。
日産プロパイロットはNHTSAの『レベル2』
レベル2は自動運転に属す。この点を理解していない報道が目立つ。
繰り返すけれど、次期型セレナのプロパイロットは連続手放し走行が可能です。
日産もあえて強調していないため解りにくいんだと思う。10km/h以下の先行車が居て、その車両を追尾している限り、時間制限なくハンドルから手を離せる性能を持っている。
手放し運転を容認するこの規格は日本も加盟国になっているジュネーヴ条約と、EUの法規で承認されている国際規則により決まっている。自動ブレーキなど勘案した今の技術なら安全を確保出来るという理解だ。
※その場合の運転方法については日産 新型セレナ(プロパイロット)試乗の紹介記事で書いた。
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