日産が新ハイブリッドシステム搭載で燃費40km/L超えを狙う!?秋登場予定の新型ノートで
- 筆者: 国沢 光宏
ベストカーや日経新聞、日刊工業新聞などがノートのマイナーチェンジモデルに新しいタイプのハイブリッドを搭載してくると伝えている。
これらの情報、違うルートから出ているらしくジグソーパズルのように断片的。ただここにきてパズルの数が増えてきたため、概要をイメージ出来るようになってきた。果たしてどんなハイブリッドか?
まずエンジンは既存の1.2リッター3気筒を使うようだ。そしてエンジンで直接駆動しないシリーズハイブリッドだという。このタイプのハイブリッド、すでに存在する。
アウトランダーPHEVのハイブリッドモードや、アコードHVの街中走行状態と同じ。エンジンにより発電機を回し、そこで作った電力使ってモーターで走るというもの。
アウトランダーPHEVとアコードHVの場合、高速巡航に限りエンジンで直接駆動するモードを持つ。高速巡航に限って言えば、直接駆動の方が効率良いからだ。
日産の新しいハイブリッドは、全ての速度域で直結モードを持たない100%シリーズハイブリッドだという。果たしてシリーズハイブリッドの燃費やいかに?
トヨタ アクアの燃費を超えられる!?
10年くらい前から複数のメーカーがシリーズハイブリッドの試算をしており、それによると70km/h以下ならトヨタ方式のハイブリッドを凌ぐ数値が可能らしい。
まだ国交省の認定を通っていないため正確な数字は出ていないものの(メディアによって35~40km/Lと幅がある)、少なくともアクアの36km/Lを意識した数字になるハズだ。
市販に向かっての大きな課題はコスト。どうやら大量生産しているリーフのモーターと同じだというし、インバーターの一部回路なども共用化出来る部分があるのだろう。
何より日産だってアクアやフィットHVより高い値段を付けたら勝負にならないことを認識していると思う。200万円を下回るスターティングプライスになると考えていい。
興味深いのは日刊工業新聞がパナソニックのリチウム電池を採用すると報じていること。エクストレイルのリチウム電池も日立製。自社製のリチウム電池、高いのか?
生産は追浜工場で9月から開始らしい。ということを考えると発表は10月あたりになるだろう。新しいECOパワーユニットが登場してくるのは大歓迎である。
[Text:国沢光宏]
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