日産 家庭用EV充電・給電システム”LEAF to Home”発表会速報
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リーフから給電して節電の夏を快適に過ごす
クルマが蓄電池として家庭の電源になる・・・そんな夢のような話が現実のものとなった。
日産はニチコン株式会社が開発した「EVパワーステーション」とリーフを接続することで家庭に電力を供給する”LEAF to Home”を発表した。
発表会会場では、ブレーカーを落として停電になった状態から、実際にリーフで給電し照明を再点灯させるというパフォーマンスが披露された。
”LEAF to Home”は電気料金が安くなる夜間の電力や太陽光発電でリーフに充電し、昼間のピーク時間に家庭へ給電する仕組みになっていて、これにより電力のピークシフトと電気料金の節約に貢献することができる。(※ピークシフトとは、電力需要が最大となる時間を他の時間帯にずらすこと)
停電時でもリーフから家庭に給電することができ、照明はもちろんのことエアコンや電子レンジも同時に作動させることができる。
リーフのバッテリーは24kWhで、一般家庭の約2日分の電力を賄うことができる容量。リーフを蓄電池と考えた場合、市販されている他の蓄電池に比べて大容量でコストパフォーマンスもはるかに勝っているのだ。
日産自動車 執行役員の西沢正昭氏は「”LEAF to Home”で走る蓄電池という付加価値が加わったリーフをさらに拡販につなげたい」と語った。
給電・蓄電だけでなく、”LEAF to Home”は普通充電の2倍の速度で充電が可能。 200V普通充電がフル充電に8時間かかるところ、”LEAF to Home”では4時間で完了するという。
なお、”LEAF to Home”はCHAdeMOプロトコルを採用している。
昨今「CHAdeMO vs コンボ対決」などと言われているが、日産自動車 執行役員の渡部英朗氏は「そのような対立は考えていない。今後色々な車が出てくるなかで、現在電気自動車に乗っているユーザーに迷惑がかかることは避けなければならない。将来的にコンボとは標準化を一緒に検討しなくてはならないだろう」と述べた。
「EVパワーステーション」本体はエアコンの室外機ほど大きさで、置く場所を選ばないコンパクトな設計となっている。
補助金制度が適用された場合のユーザーの実質負担額は工事費込で約33万円(税込)。
個人宅に限らず、公共施設や病院などで非常用のバックアップ電源として利用し、地域の防災拠点として活用することも想定しているという。
また、”LEAF to Home”を全国の日産販売店約2,200店舗に順次導入する予定で、企業としてコスト削減とCo2削減に貢献することになる。
なお、すでにリーフに乗っているというユーザーでも、リーフのプログラムを書き換えれば”LEAF to Home”を使うことができるが、リーフ以外の電気自動車は今のところ対応していないのでご注意を。
注文受付は6月中旬から日産の店舗で受け付け、設置工事は7月上旬から。 今年の夏は、エアコンはリーフから給電した電気を使うというエコな家庭も出てくるだろう。
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