BMW、「BMW i3」をニューヨーク、ロンドン、北京で同時発表
BMWグループは29日、電気自動車「BMW i3」をニューヨーク、ロンドン、北京で同時発表した。
「BMW i3」は、カーボンファイバー製パッセンジャーセル、アルミニウム製シャシーなどを採用し、軽量化の分野で新な基準を確立。車両重量は1195キログラムと多くの既存のコンパクトカーより軽量だが、4人乗車に必要な十分に広いスペースが確保されている。
パワートレーンは125kW/170hpの出力を発生し、最大トルクは250Nm。最高速度は効率上の理由から150km/hに制限されながらも、0~60km/h加速はわずか3.7秒。航続距離は130km~160km。
さらに、オプションにはレンジ・エクステンダーを設定。2気筒ガソリンエンジンにより駆動されるこの装置はリチウムイオン・バッテリーの充電状況がある規定値以下に落ちると、直ちに充電を開始。レンジ・エクステンダー用の34馬力(25kW)エンジンは電気モーター横に設置されており、日常走行モードなら最大航続距離を約300kmまで延長する。
発売は、2013年11月中にドイツなどの欧州市場で開始され、2014年上半期には、米国、中国、日本などでの販売開始を予定している。BMW i3の基準価格はドイツで3万4950ユーロに設定される。オプションのレンジ・エクステンダーを選択するとドイツでの価格が3万9450ユーロとなる。
さらに、BMW iの製品とサービスは一部の市場において、認定リテール・パートナー(BMW i代理店)、カスタマー・インタラクション・センター(CIC)、オンライン・セールスプラットフォームやモバイル・セールスフォースで構成されるマルチチャンネル・セールスモデルを通じて販売される。すべてのセールスチャンネルはシステムにより管理されており、ユーザーは最大4つの販売チャネルの間を自由に行き来することが可能となる。
BMWグループのノルベルト・ライトホーファー会長は同日ニューヨークで行われた発表会の席上で、「イノベーションは変化を促します。i3はこれまでの自動車を超えるものであり、サステイナブルなモビリティに向けた革新的な一歩であります。大都市圏の顧客ニーズに対応するため電動パワートレーンを始め完全な専用設計になっています。」とコメントしている。
また、BMWグループの財務担当取締役であるフリードリッヒ・アイヒナー氏は北京での発表に当たり、「BMW i3は開発と生産に加えアフターセールを含むすべての段階でサステイナブル・モビリティーの新しい基準を確立しました。」と述べている。
この記事にコメントする