日産、9月デビュー予定の新型ノート用1.2リッター エコエンジンを発表
エコな1.2リッターに過給機を組み合わせ、1.5リッター並のビュンビュン系を実現
日産は、9月にフルモデルチェンジを実施予定の新型コンパクトカー、2代目「ノート」に、新型1.2リッター 3気筒 直噴「エコスーパーチャージャー(DIG-S)」エンジンなど2機種を搭載すると発表した。DIG-Sエンジン搭載車はガソリン車でクラスNo.1の低燃費25.2km/L(JC08モード燃費)をマークし、エコカー減税についても100%免税の適合を予定する。
2005年に登場した初代「ノート」は、4気筒 1.5リッターエンジンを搭載。ライバル車の多くが1.3リッターなのに対し、排気量をアップした分の余裕ある走りと、高効率で低燃費なエンジン+CVTの組み合わせにより「低燃費系でビュンビュン系」などと宣伝し好評を博していた。
しかし今回のフルモデルチェンジ版次期ノートは、逆に1.2リッター 3気筒へと大幅なダウンサイジングを断行する。
クラスNo.1の低燃費「25.2km/L」を実現
日産では、ハイブリッドやクリーンディーゼル、アイドリングストップなどのエコ技術を搭載したエンジン進化型エコカーについて「PURE DRIVE(ピュアドライブ)」と総称し、排出ガスゼロのEV(電気自動車)とともに環境対策に取り組んでいる。今回新たに1.2リッターエンジンを搭載する新型ノートも、PURE DRIVEの1ラインナップへと加わることになる。
新型ノートに用意される2つのエンジンは、既に発売中のマーチにも搭載している「HR12DE」型エンジンと、新しい「HR12DDR」型エコスーパーチャージャー「DIG-S」エンジンだ。
とくに注目される新型HR12DDRエンジンは、既に欧州向けの「マイクラ」(日本名「マーチ」)には搭載されているが、日本導入は新型ノートが初となる。新たに副変速機付きエクストロニックCVTと組み合わされたほか、日本市場導入に向けての最適化も図られている。
HR12DDRエンジンの第一の特長は、ルーツ式スーパーチャージャーを採用し、小排気量ながら1.5リッター並の動力性能を発揮する点だ。ドライバーのアクセル開度に応じ、スーパーチャージャーの電動クラッチを切り離し停止させることでロスを軽減し、走行性能と燃費効率も両立させた。設計当初はターボチャージャー化も検討されたようだが、応答性や性能の良さからスーパーチャージャーを採用した。
第二に、HR12DDR型エンジンは、直噴ミラーサイクル化し、外部EGRを採用することでポンピングロスを低減。燃焼効率も大幅に向上させた。過給エンジンながら12.0の高圧縮比化を実現しているが、ハイオク指定ではなく、レギュラーガソリンに対応している点も評価ポイントだ。
ノーマル版1.2リッターエンジンも十分に低燃費
このほか、ベースのHR12DEエンジンに対し10%のフリクションの低減も図られるなど、細部に渡る高効率化を実施。また車体軽量化や空力性能向上などを施した新プラットフォームや、アイドリングストップ、オルタネータ回生、副変速機付きエクストロニックCVTの搭載などと相まって、クラスNo.1の低燃費25.2km/L(JC08モード燃費)を達成した。
なお、ベーシックなHR12DE型エンジン+副変速機付きCVT搭載車の燃費も22.6km/L(JC08モード燃費)をマーク。18.0km/L(JC08モード燃費)の現行型1.5リッター版ノートに対し、こちらも大幅な燃費向上を果たしている点も見逃せない。HR12DE型搭載の2WD車は、エコカー減税75%にも適合する予定だ。
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