ホンダ ストリーム 試乗レポート

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:原田淳
ホンダ ストリーム 試乗レポート
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注文の多い人にうってつけ!グレードアップしたストリーム

背の高いミニバンはフラフラしそうでイヤッ!背の高いミニバンだと駐車場が限られる。でも、3列シートは捨てがたい…と、そんな注文の多い人にピッタリなのが、背の低いミニバンの代表選手の1台ストリームだ。

1545mmという全高は圧倒的に低い。その重心高の低さで3列シートのミニバンといえども走りを犠牲にしていない上、言うまでもなく立体駐車場にも入庫可能と、注文の多い人の要望にピッタリなのである。オマケに全幅も1695mmの5ナンバーサイズなので、狭い街中での取り回しもバッチリ。休日はパパが運転するけれど、平日はママ。ママの出動回数の方がよっぽど多いなんていうライフスタイルにピッタリといえそうだ。

都会派そして、ホンモノ志向の大人に向けて、グレードアップしたストリーム。家族サービスのためと、クルマ選びをあきらめていた人への朗報と言えるだろう。

ミニバンを感じさせないスポーティなスタイル

外から見ているだけでは、とても3列目シートがあるようには見えないフォルムが、デザイン上のいちばんの特徴だ。ホンダお得意の低床プラットフォームに加え、新開発の薄型燃料タンクの開発により、3列目の位置をさらに低くし、ミニバンくささを感じさせないカタチに仕上がった。モチーフはシルバーウルフというだけあって、かなり躍動感溢れるスタイル&フェイスに仕上がっている。特にスポーティモデルの位置づけとなるRSZはいさましい。

乗り込んでみても、全高も先代比で-45mmとさらに低くなったが、室内に狭苦しさはまったくない。前後長としては、2/3列目のカップルディスタンスが、さらに30mm拡大されたくらいである。これなら立派にミニバンを名乗ってよさそうだ。

インテリアは、昼はシルバー/夜はブルーライトと、二つの顔を持つエモーショナルコクピットとなっており、昼の顔と夜の顔を分けたい現代人のハートにグッと刺さること請け合いだ。

ホンダらしい走りは期待以上

パワートレインは1.8L+5ATと、2.0L+CVTというラインアップだ。販売のメインは1.8Lになりそうだが、この1.8Lエンジンはかなり元気いっぱいなので、フル乗車でキツイ勾配の坂道を登るなんていうシチュエーション以外は、タフに活躍してくれそうだ。

RSZにはパドルシフトが装備されていて、Dレンジから直接マニュアルモードシフトができるのがいいところ。その後の走行状態を感知して、再び自動的にオートマティックモードに戻してくれるのもいい。スポーティミニバンにはピッタリの装備と言える。

ハンドリングもナチュラルでライントレース性もよく、ボディの剛性感もしっかりと感じられる。乗り心地はミニバンとしての合格レベルを保ちながら、ミニバンであることをすっかり忘れて走りを楽しめるだけの運動性能を持っているので、ホンダらしい走り味を求めている人は満足度が高いに違いない。特に1.8L モデルは若干フロアからの微振動が気になるが、それ以外は文句ナシと言ったところだ。

使う人のことを考えたミニバン

ドライバー目線でのいちばん嬉しいポイントは、フロントサブピラー(Aダッシュピラー)がなくなったことだ。これにより、交差点やカーブに差し掛かるたびに顔を動かさないと、ピラーが邪魔で前が見えないなんてことがなくなったのである。女性にとってはかなり大きなポイントだ。

パッセンジャー目線で見ると、重箱の隅を突くかのごとく、わずかな隙間でも徹底的に広さとフラット化を追求したフロアは、実際乗ってみて広さを感じるのがいいところ。また、3列目へのアクセスがしやすいのも嬉しい。2列目ショルダー部のハンドルひとつでウォークインできたり、その開口部も広いので、ラクに乗り降りできるのである。

その3列目も先代のベンチのようなシートに比べると、かなり居住性が向上したので、よほどのロングドライブでない限りは乗っていられそうだ。さらに、ラゲッジにしてしまいたいときは、ワンアクションでシートが畳め、フラットフロアが出現するのでアレンジも簡単。実際に使う人のことを考えた、スタイリッシュなミニバンに仕上がっているといっていいだろう。

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

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