メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205) 試乗レポート/河口まなぶ(1/2)
- 筆者: 河口 まなぶ
Eクラスを超えた、新型Cクラス
走り始めて僅か数十秒、「またもや、あっさりと世界基準が塗り替えられた」と感じた。
4代目となる新型Cクラス“W205”は極めて静かに、かつ快適に、その圧倒的な走りの性能を即座に見せつけてくれた。
新型Cクラスは、驚くほど乗り心地が良い。どれ程かというと、
「Eクラスを超えている」
いま、この言葉を見た多くの読者が「そんな馬鹿な!」と疑ったはずである。だが、今回の新型Cクラスにおける目玉となっているエアサスペンション、「AIRマチック」搭載車に関しては決して過言ではない、と僕は感じている。
まさに“絶妙”という言葉が相応しく、路面の凹凸をいなす。そして常にフラットな姿勢を保ちつつ、しっとりと路面へ吸い付く。その様は“クラスを超えた乗り味”といえるほど。
そして、実に静か。メルセデス・ベンツ自らが、新型Cクラスの説明において「NVH(=ノイズ/バイブレーション/ハーシュネス)における、このクラスのベンチマークになる」と言うだけのことはある。
新型Cクラスはまず初めに「乗り心地の良さ」と「静かさ」で、Eクラスと同等かそれ以上であることを僕らに見せつけたのだ。
しかし一方で、Cクラスそのものの魅力もより一層増していると皆さんに報告したい。
先代Cクラス“W204”で手に入れ、BMW 3シリーズを追撃した要素である「スポーツ性の高さ」=「アジリティ」(俊敏性)は、さらに強調されたといって良いだろう。
そう、先に記した乗り心地の良さと静かさからは想像もつかないほどの「スポーツ性」「キレ味の良さ」といった確かな走りの味は、まさに新世代のCクラスに相応しいものとなっている。
とにかく隙の無い新型Cクラスの装備
それにしても、新型Cクラスは「デザインがとても良い」。
メルセデス・ベンツは、デザイン責任者がゴードン・ワグナー氏になって以降、非常にわかりやすい表現をしてきたが、それがSクラスでは見事に独自の世界観を完成させた。そして、その世界観はこの新型Cクラスで、確固たるものとなったといえる。
特に印象的なのはインテリアだ。スイッチを初めとしてSクラスと共通のパーツ類が多く採用され、完全にこのクラスの常識を打ち破っている。
また、ライバルに遅れつつもタッチパッドを採用したが、単に採用しただけでなくデザインとの融合を図ることで次世代ユーザーインターフェースを模索する意欲作となっている。
またHUD(ヘッドアップディスプレイ)を採用したほか、アップルのCarplayへの対応などトレンドをしっかり押さえた内容となっている。
安全装備も、EクラスやSクラス譲り。60km/h以下では車線表示や見えにくい道路でも先行車両に追従できるストップ&ゴー・パイロットを搭載した「ディストロニックプラス」によって“半自動運転”といえる領域にも踏み込んでいる。
つまり、新型Cクラスの装備はあらゆる面で隙がない、というわけだ。
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