メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205) 試乗レポート/河口まなぶ(2/2)
- 筆者: 河口 まなぶ
惚れ惚れする加速に深みのあるロール、その奥深さこそがCクラス
今回試乗した新型Cクラスは、既にEクラスにも搭載されている2リッター直4直噴ターボを搭載した「C250」。最高出力は211ps、最大トルクは350Nmと、Cクラスには必要十分な動力性能が与えられている。
他の新型Cクラスのラインナップとしては、同じエンジンで出力違いとなる「C200」(184ps/300Nm)が用意されるほか、今回は204ps/500Nmを発生する2.2リッターのディーゼルターボを搭載した「C250 BlueTEC」にも試乗することができた。
まず、どのエンジンを搭載したモデルに試乗してもクルマが軽快に感じられる。これは、先代比で100kgという軽量化のおかげだ。
しかも今回のCクラス、ボディ構造はスチールとアルミのハイブリッドで、約50%をアルミが占めている。これによって先代比で全長+95mm(4,686mm)、全幅+40mm(1,810mm)とボディを拡大しつつも先代Cクラスより軽く仕上げられた。そのおかげで、実に走りが軽やかなのだ。
C250に搭載されている2リッターターボのガソリンエンジンは、まさに“メルセデス”。つまり、官能性はないが実直に働いてくれる。
こうした試乗会ではついアクセルを開けがちで物足りないと思いがちだが、新型Cクラスの真価は日常域にある。そう考えると余計なサウンドを煩わしく響かせず、1,200rpmから最大トルクを発生するこのエンジンは、まさに普段使いでドンズバなユニットだ。
そしてC250 BlueTECに乗るとディーゼルの魅力が存分に味わえる。なんと500Nmもの怪力が滑らかに生まれるため、ホレボレする加速と扱いやすさが味わえる。
そんなパワーユニットを味わいつつステアリングを操作すると、実にしっとりとしたロールが生まれてクルマが曲がり始める。そうしてこの時、ドライバーが感じるロールはどこまでも滑らかで深みに満ち満ちたもの。ゆえにクルマの動きにとてつもない奥深さが感じられ、走りに関しては練りに練ったことを痛感させられるのだ。
さらにAIRマチックを採用したことで、サスペンションはコンフォート/エコ/スポーツ/スポーツ+と4種類のモードをチョイスすることも可能。そして、これらはエンジンやトランスミッションのモードとも連動して、スポーツ性の高い走り味からコンフォート性能を高めた乗り味までを好みに応じて味わえる。
また、フロントが先代までのストラットから4リンクに変わったことも、今回の走りに多彩な味わいを生む要因だ。4リンクによってスポーツ性とコンフォート性を両方高めたともいえるわけである。
またもや世界の基準を変える存在となったCクラス
それにしても新型Cクラス、「走らせるほどにホレボレした」というのが実直な感想である。
僕、河口まなぶは自身初のメルセデスとして、中古の初代Cクラス(W202)を買って以降、W203、そしてW204は2台を乗り継ぎ、計4台のCクラスと生活をともにしてきた。
そして、どの世代のCクラスも常に、走りにおけるその時代の基準ともいえるお手本を示してくれたし、安心・安全と走りの気持ち良さの両立を僕の身体にしみ込ませてくれた。
そんな僕から見て、今回のW205は、またもやこの世界の基準を変える存在だった。いや、今回の新型Cクラスは今まで以上の次元に到達したCクラスだといっても良いのかも知れない。
まさに“異次元への到達”、新型Cクラスはそう表現できるほどの1台であった。そして、「もう一度、Cクラスと暮らそう」と僕の心は決まった。
河口まなぶ氏のLOVE CARS!新型Cクラス試乗動画もぜひどうぞ!
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