メルセデス・ベンツ GLA 海外試乗レポート/今井優杏(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
昨年9月の「フランクフルトモーターショー2013」においてすでに発表されているから、登場を心待ちにしていた人も多いと思う。
何と言ってもこの『コンパクトSUV』というクラス、今や世界的な超成長株。いや、何台売れてるとかそれがどこのエリアで何%だとか、そんなコムズカシイ統計的なハナシは置いておいたとしても、単に実感としてこれほど日本の都市部の道路にピッタンコなパッケージはなかなかない。
『小さくて、駐車場を選ばず、それでいて荷室は広く、普通に5人乗れる。普段の街乗りだけじゃなくって、出来れば週末のアウトドアなんかも網羅してくれると、とっても嬉しいのアタシ。あ、でもかっこわるくて安っぽいのはもっとイヤ!で、アタシに似合うクルマはどんな?』と友達に尋ねられたら、まさに『え、じゃあコンパクトSUV乗ったらええんちゃう?』と即答するに決まっている。
オンロード性能のみに特化した、『なんちゃってSUV』と思いきや・・・
今やクルマに突きつけられる要求は、多面性を極めている。一石二鳥なんてもんじゃない、三鳥も四鳥も手に入れたいのが消費者心理なのである。
そんな人々が世界中にいっぱいいるから、このコンパクトSUVっていうのはものすんごい販売台数を伸ばしているってわけだ。特に世界的な燃料費の高騰や、それにつれて環境意識の高まりからコンパクトカーへの呼び声は高い。
ちなみに件のコムズカシイ数字のハナシをしてしまえば、さらに説得力が増すと思う。メルセデス・ベンツのA、B、CLAからなるコンパクトクラスの世界販売台数は2013年同社上半期で前年比、実に58.0%増!!さらにAクラスに限って言えば、その半数が他ブランドからの乗り換えだっていうんだから、ここを充実せずして何をか言わんや、なのである。ま、でもそういうデータは競合他社も競合でない他社も豊富に持っていて、戦火激しくドンパチと盛り上がるのはしょうがないのだ。これでいーのだ。
競合みっちり揃い踏む中、颯爽と現れたるのがGLA。どれだけライバルを蹴散らすことが出来るのだろうか。
このGLA、発売に先駆けてジャーナリスト向けに国際試乗会がスペイン・マラガにて行われた。幸運にも参加することが叶ったのでレポートしたい。
繰り返しになるが、GLAは同社中最も小さなSUV。比較してみても、全長4,417mm×全幅1,804mm×全高1,494mmとなっていて、ベースとなるAクラスとはそれぞれに+127mm×24mm×59mmとほんの少しのボディ拡大に留めていて、全長の拡大分はそのほとんどすべてが後部座席よりも後ろのラゲッジルームに使われている。ちなみに全高分はクロスカントリー用サスペンションの変更に因るものが多い。
とはいえ、スポーティさをとかく強調してきたAクラスがベースとなるだけに、こりゃさぞやオンロード性能のみに特化した、ちょっと背の高いだけの『なんちゃってSUV』なんだろうなぁと、高を括っていたのだけれども(失礼)、その諦観はかなりのイキオイで裏切られることとなった。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。