メルセデス・ベンツ GLA 海外試乗レポート/今井優杏(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
見た目チャラいけど、実は男気も知性もあるデキる人
新開発のコンパクトで軽量な4-MATICが搭載さているのもトピックスだ。
トルク配分を無段階可変式にしたフルタイム四輪駆動システムは、なんとメルセデス・ベンツのSUVとして初の採用となる。
これがオンロードではFF寄り、オフロードでは賢く勝手にトルク配分してくれちゃうから、快適でないハズがない。歩いて登るのもいやんなっちゃうくらいの斜面を、ワシワシと進んで行くのであった。
そりゃ同社本格クロカン・Gクラスほどではないにしても、日頃のレジャーでキャンプに行ったりスキーに行ったりするには必要充分以上の恩恵がある。
『見た目チャラいけど、実は男気も知性もあるデキる人』的な感じ。
ちなみに、4-MATICモデルには、(これは他社のSUVでも多く採用されている技術だが)急勾配の坂道を下るとき、速度を低速に保ち(手動で設定できる)、ドライバーはアクセル操作を完全にクルマに任せてハンドリングに集中できるというダウンヒル・スピード・レギュレーションと、ぬかるみなどでアクセル特性とシフトポイントを低くしてくれるオフロードトランスミッションモードも用意される。
それに加えて、ベースのGLAが持つ素性の良さをそのまま褒めて伸ばしたみたいな、素敵しなやかな足が付くんだから気持ちいいに決まっている。
これも先述のAクラスの例と同じく、A45AMGとCLA45AMGはどちらもかなりのガッチリサスだ。まるでレーシングカーと言ってもいい。
パフォーマンスを求めるときはすばらしいし、乗っていてかなり個性もあるのだが、家族の共感を得られそうなのはこのGLA45AMGだろう。
これならレーシングスピードでも後部座席でコーヒータイムを楽しめるかもしれない。あ、試してコーヒーをこぼしたからと言って、私に苦情を入れてくるのはお控えいただきたいのだけど。
さらに今回、憶測として期待したいのが、Aクラスでも日本に導入されたAMGの限定モデル、Edition1の存在だ。
特別なカラーリングと空力パーツ、専用セッティングの足を備え、これまた個性バシバシのGLA45AMG Edition1がおそらく導入されるはずだ。
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