マツダ CX-3[プロトモデル]雪上試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二/和田清志
注目のCX-3を北海道の雪の上で初試乗!
クルマ好きの読者諸兄には、マツダ「CX-3」に高い関心を寄せている方も多いと思う。
2015年1月17日に「CX-3のグレードとスペックが判明!」と題して掲載したように、マツダ「CX-5」よりもひとまわり小さなSUVで、カッコイイ外観と街中での扱いやすさを両立させた。エンジンは直列4気筒1.5リッターのクリーンディーゼルターボだから、動力性能にも余裕がある。
正式な発表は2015年2月27日だが、北海道の雪上試乗会でプロトタイプを試乗したので、その印象をお伝えしたい。
最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は160mm。210mmのCX-5に比べると低い。床も低いから乗降時の足の取りまわし性は良いが、後席の上側は天井が特に下がっているので、頭を下げて乗り降りする。
運転席に座ると、インパネのデザインはデミオとほぼ同じだ。全幅はCX-3が70mmワイドな3ナンバー車だが、室内幅はわずかに逆転する。CX-3が1435mm、デミオは1445mmだから、インパネのデザインもほぼ同じになった。
運転席の座り心地もデミオと同様だ。座面、背もたれともにサイズが大きく、柔軟に仕上げた。背もたれは腰を包む形状で、サポート性も良い。
後席はSUVとしては足元の空間が狭い。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ1つ分にとどまる。頭上の空間は握りコブシ半分程度。この空間もデミオとほぼ等しい。
なので大人4名で乗車するには窮屈だが、座面は柔軟で、シートの造りには不満を感じない。また後席に座った同乗者の足が前席の下にスッポリと収まるから、膝先空間が狭い割に座り心地はさほど悪くない。それでも4名で乗車する機会があるなら、居住性を確認しておきたい。
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