ステップワゴンvsセレナ 評論家生インプレッション読者試乗会(1/3)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:オートックワン編集部
自動車評論家の「生インプレッション」が聞ける読者試乗会を開催!
今回は初の試み!オートックワン読者にお送りする特別企画「モータージャーナリストによる生インプレッション試乗会」を開催いたしましたので、その模様をお届け致します!
今回は人気のミニバン「ステップワゴン スパーダ」と「セレナ ハイウェイスター」の2台を比較試乗!
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長の「日下部保雄」氏をアドバイザーとしてお招きし、オートックワンの読者3名の方に、試乗体験して頂きました!
今回は都合上、残念ながらハンドルを握っていただくことはできなかったのですが、ドライバー以外の乗員の気持ちになって、両車の乗り心地面を御堪能いただきました。
さて、御三方の反応はいかに!?
ボード仲間でもセレナは人気です!
まずは最近ご結婚されたばかりという埼玉県所沢市にお住まいの斉藤さん。(以下:斉藤)趣味が旅とスキー&スノーボードで、荷物を沢山積載可能なミニバンが欲しいとのことです。現在は大きなクルマが苦手という奥様のことを配慮してコンパクトな日産ティーダにお乗りとのこと。
ただ、御主人である斉藤さんはゲレンデに行った際、車中泊できたり、車内でウェアに着替えられるような広い室内をもつミニバンが良いと、現在奥様の機嫌をとりながら日々交渉中。涙ぐましい努力、ご苦労様です。
ただ、実際にミニバンの運転とはどういう感じなのか、奥様が運転した場合のことも気がかりな様子で、今回は運転のし易さに注目してみたいとのことです。
-斉藤さんはとてもアクティブなご趣味をお持ちですね。斉藤さんはミニバンのどこに魅力を感じますか?
斉藤:僕の兄貴がエルグランドに乗ってまして、友人と雪山に行くときなんかよく借りるんですが、ボードはすんなり入るし、車内で着替えられる、おまけにシート倒せば足伸ばせて寝れるでしょ。これを味わってしまうと、ミニバンより小さい車にはどうしても目が行かなくなってしまいますね。
-確かにそうですね。あとは走りも楽しめるか?ですか?
斉藤:クルマ好きの人って、よくクルマは走りだとかいいますが、この手のクルマに走りを求めるのっておかしいでしょ。僕も実は学生時代は5代目シビックのMT車に乗ってましたけど、確かに走りは面白かったですが、ちょうどその頃スノーボードと出会って、実用性に優れるクルマに憧れを持つようになったんです。
それからずっと、ミニバンばかりに目が行っちゃってて。だからミニバンに走りの楽しさは特に求めませんね。ハンドルがまったく切れないとか、車体が重くて遅すぎるとかは問題ですけどね(笑)
-アクティブ男の斉藤さんからみて、両車の機能性はどうですか?
斉藤:ラゲッジの広さは問答無用でステップワゴンの勝ちですね。3列目シートを床下に収納できるのは大きいです。エスティマとかも確か3列目はこの手の収納が可能でしたけど、あちらはお値段が少々張るから、手頃なステップワゴンでこれができるのはデカいですよ。
しかも3列目シート使用時でも全然狭くないから、大勢で出かけるにはいいですね!ですからセレナの跳ね上げ式3列目はかなり不利になりますよね。たたんだ時のこの出っ張りなんか、なんとなく後方視界を妨げられているような感じがして、気になりますね。
室内の広さも圧倒的にステップワゴンです。特に2列目シートから1列目シートまでの膝前距離はステップワゴンの方がゆとりがあって“余裕”という面ではセレナは及ばないですね。
でも僕は「クルマって見た目だろ!」と思うところもあって、デザインの面からするとセレナはある意味いまでも憧れのクルマです。ミニバンの中でもデザインが綺麗って言うか、クドくないから好きなんですよ。
セレナは、インテリアもセンス良く未来的にまとめられているし、特にシフトの位置といい、感触といい、自然な位置にあってちょうど僕好みです。僕の友人やボード仲間でもセレナは人気なんですよ。
-では、乗り心地はいかがでしたか?
斉藤:シートはステップワゴンの方が、お尻の沈み込みがちょうどよくて、しっかりホールドもしてくれるので、落ち着きます。ただ今回はスパーダなのでスポーティな味付けといわれればそれまでなのでしょうが、それにしても下からの突き上げが少々過剰かなという感じはしました。
一応、あくまでミニバンなので、いくらスパーダでも2列目や3列目に乗る人が不快感を持たないような足回りがべストですね。それに比べて、セレナは2列目の乗り心地が特に良かったです。座面が大きいからですかね。雪山に行くときも3列目まで人を乗せていくことはないので、僕の中では、1列目、2列目の乗り心地が重要なんです。
3列目に人を乗せると想定した場合でも、セレナは振動と揺れが小さかったですね。ステップワゴンの3列目は、やっぱり下からの突き上げがあって、落ちついたドライブ感は得られなかったですね。
-では今すぐ雪山に乗って行きたいのはどちらですか?
斉藤:セレナです。ステップワゴンの3列目の格納式をみたら、無性に欲しくなりましたけど、遠くの雪山までしょっちゅう行く僕にとっては、高速で乗っていてもハンドリングが安定していて、疲れないクルマがやっぱり一番だということに再度気付かされました。
それから夜間走行中でも、セレナのインパネの淡いオレンジの光が不思議と落ち着くんですよ。今日こそは本気で嫁を説得したいと思います!
日下部保雄の目!!
セレナの評価をステップワゴンよりも高く評価したことはよく理解できる。セレナはいろいろな意味で熟成されており、インテリアからエクステリア、走りなどはかなり完成度が高い。特にインテリアの仕上げはプラスチッキーなイメージが殆ど払拭されており、メーター、操作系もソツなくまとめられている。
ステップワゴンはこの点ちょっと冒険している。メーターをインパネ奥に配置するなどはその一例だが、もう少し素材感にこだわって欲しかった。
路面からの突き上げがちょっと強めなのはステップワゴン・スパーダ。セレナ・ハイウェイスターも突き上げが弱いわけではないが、角が取れた突き上げ感なので気にならない。ただ、2列目まではセレナが優れているが、3列目はシートの取り付け位置の関係か、セレナのほうが突き上げが強く、ステップワゴンの方が快適だ。
セレナはフルモデルチェンジして5年目になるが、その間、静粛性の向上など地道な改良が功を奏して、このクラスのミニバンの王道を歩んでいる優等生なので、新型が登場する中でも選ばれるべき強い理由がある。
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