ホンダ N-WGN(エヌワゴン)公道試乗レポート/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
ホンダからNシリーズ第4弾となる「N-WGN(エヌワゴン)」が登場
ホンダN-WGN(エヌワゴン)は、まさにNシリーズの真打ち!といえるだろう。
最初に登場したN BOXは、全高が1700mmを超えるスーパーハイトワゴン。タントやスペーシアのライバル車だ。次のN-ONEは背が高いもののスペシャルティ感覚を併せ持ち、デザインはまったく異なるが位置付けはアルトラパンやミラココアに近い。
その点でN-WGNは全高を1655mmに設定し、4枚のドアは横開き式。いわゆるハイトワゴンに属し、スズキ ワゴンR/ダイハツ ムーヴ/日産 デイズなどがライバル車になる。
ホンダの戦略が巧みなのは、Nシリーズをデビューさせた順番だ。開発者は「個性派でジャンルとしても新鮮味のあるN BOXとN-ONEを先に投入して注目を集め、その次にN-WGNを発売する方が効果的だと判断した」と言う。
確かにワゴンRやムーヴのライバル車に属するN-WGNは、独身者からファミリー、さらにビジネスにまで使われる万能型だ。さまざまなシーンに適する代わりに、特化された機能が乏しく市場への衝撃は与えにくい。そこでまずは居住空間と荷室の広いN BOXを投入し、ビックリさせると同時に「これからの軽自動車はホンダの時代!」とアピールする。その後で実用的で買い得なN-WGNを発売した。
カスタムだけでなく、スタンダードモデルでもターボを選べる
昔話になるが、オジサン世代の筆者はエスティマを思い出す。トヨタは1990年に、車両価格が約300万円に達する3ナンバーサイズのエスティマを投入し、「これが新しい高級車の姿です!」とインパクトを与えた。その2年後に、約100万円安い5ナンバーサイズのエスティマルシーダ&エミーナを発売して大量に売っている。順序が逆だったら、エスティマは今に続くヒット商品にならなかっただろう。
このあたり、日産は失敗したかも知れない。エスティマと同時期の1991年にミニバンスタイルのバネットセレナを投入。1993年に3代目ラルゴをセレナの拡大版に位置付けた。
今も同様で、日産 デイズ&三菱 eKワゴンを先に出し、2014年になるとスーパーハイトワゴンの日産 デイズルークス&三菱 eKスペースを投入する。逆の方が良かったと思う。
N-WGNに話を戻すと、バリエーションは標準のスタンダードと上級のカスタムに大別される。それぞれにG/G・Aパッケージ/Gターボパッケージを設けた。スタンダードでターボを選べるのは、N BOXやN-ONEと同様だ。グレード構成が分かりやすい。
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