なぜ多い? ウインカーを出さない車、横行する「合図不履行」違反|あおりハンドルとは?(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
”合図不履行”違反車に遭遇した人は97%
困ったことに、ウインカーを出さずに車線変更や右左折するクルマが増えているという。
クルマが走行中に進路を変える時は必ず方向指示器(ウインカー)を出すことを義務づけている。これにより、交通が円滑に回っている。しかし、どれくらい横行しているのか。
オートックワンで「Q:ウインカーを出さずに車線変更や右左折する車に遭遇したことはありますか?」と緊急アンケートを行ったところ、926件の回答のうち97%の人が「ある」と答えた。
アンケートに投稿してくれた、一部のコメントを紹介したい。
「出しても、曲がり始めてからウインカーを出す車が多いです。勘弁して欲しい」
「老若男女、タクシーなどのプロドライバーでもよく見かけます。通勤時毎日見かけます。ホントに怖い」
「自分の視野に他車が見えないと出さない人、面倒くさいのでしょうか。当人は良くても周りは迷惑します」
「右左折レーンはウインカーなしで行けると勘違いしてる?まずレーン入るのは進路変更だからレーン手前からウインカーが必要なのに!」
「教習所で『周りのドライバーに周知させる為、30m手前で出す』って習ったこと、忘れているんでしょうね」
「知り合いに運転してもらったとき、ウインカーを出さなかったので注意したら『なんで車線変更でウインカー出さなきゃダメなの?』と言われた」
ほとんどの人がウインカーを出さない「合図不履行」運転に迷惑している。
興味深いことにJAFの調査によれば地域差があるという。日本で1番ウインカーを出さないのは岡山県で、調査に回答した半分の人が「ウインカーを出さず右左折するクルマがとても多いと思う」という返答を得ている。しかし”クルマの走行中にウインカーを出さずに右左折して反則切符を切られた”という話はあまり聞いたことがない。
実際、ウインカーを出さずに右左折や車線変更をすると、反則金6千円+交通違反点数1点の『合図不履行』という明らかな違反になるのだけれど、大きな危険運転と思っていないのか、警察は熱心でないように思う。
例えば鳥取県警の場合、『合図不履行』での検挙数はここ5年間の平均だと1年間当たり75件だという。たくさん走って目を光らせているハズのパトカーや白バイの隊員が認知した合図不履行は、鳥取県警全体で毎月6回ほどしかないということになる。
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