フェラーリ F12ベルリネッタ試乗レポート／石川真禧照(1/3)
- 筆者： 石川 真禧照
- カメラマン：島村栄二
12気筒エンジンを搭載した“本当のフェラーリ”
フェラーリというと、458などに代表されるV8 ミッドシップエンジンのスポーツカーをイメージする。確かに販売台数では、V8 ミッドシップ系のモデルが主力ではある。
しかし、長年のフェラーリファンは、やはりフロントに12気筒エンジンを搭載したモデルをもって“本当のフェラーリ”という。
1960年代からの250GTやスーパーアメリカ、さらにさかのぼれば1940年代に製作されたGPレーサー用のエンジンからフェラーリは12気筒エンジンにこだわってきた。フェラーリのラインナップのなかで、12気筒モデルこそ頂点に立つモデルなのだ。
F12ベルリネッタは、フェラーリの最新モデル。2人乗りのその美しいボディは、従来からのV12クーペとしては全長、全幅、全高ともにサイズダウンし、重心も低くつくられた。ボディはこれまでのフェラーリにはないほどに革新的だ。
ボンネットはそれ自体でダウンフォースを発生する。それはボンネット上からサイドに空けられたエアロブリッジと、ブレーキ冷却エアインテーク。これはエアインテークが高温下のみで開くアクティブ・ブレーキ・クーリングになっている。これらの組み合わせでダウンフォースは200km/hで歴代フェラーリのなかで最高の数値になったという。
リアは、ディフューザーの2枚の垂直フェンスがボディにダイレクトに統合されている。Tシェイプは円形テールライトとリアフォグランプが配されている。
[次ページへ続く]
愛車の売却を、もっと楽に！もっと高く！
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒？
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの？
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。
【PR】MOTAおすすめコンテンツ
1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』（小学館）、『HOT DOG PRESS』（講談社）、『カーセンサー』（リクルート）など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る
MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。
