クルマでしか味わえない!辺境グルメ旅Vol.5「静岡・由比/駿河湾に春を告げる桜海老尽くしの旅」(2/2)
- 筆者: Art- Foods
- カメラマン:Art-Foods
お目当てのお店は臨時休業・・・でも、大丈夫ナノダ!
と言いつつ、そんなこったどーでもいいんだよ…と気にも留めないバカエロおやぢは、しっかりスペアのカードをチラ出ししてみたりもするのだな、へへ♪まだまだありますよ奥さん、ちょっと小耳にはさんでいた評判のお店。
由比漁港入口にほど近い位置で、富士由比バイパス上り線沿いにある「食堂 さくら屋」さんである。
バイパスは中央分離帯がしっかりあるのでやたらにUターンや右折が出来ないシクミになっており、名古屋方面から東に向かう分には問題ないが、東京・沼津方面から下り線で来た場合は由比漁港入口で左折し、ロータリーで反転して上り車線に入らなければならない点、あらかじめアタマに入れておく必要があるだろう。
そしてその店舗は意外に小ぶりで看板も小さく見落としがちになりやすいので、一層の注意が必要だ。パイパスから直に入れる店舗前駐車場は5~6台分のスペースしかないので、なるべく乗り合わせて伺うようにしたい。
知るヒトぞ知る桜海老の名店、その名も「食堂 さくら屋」
開店直後だったにも拘わらず、店内には既に何組かのお客さんが食事をされていて、ボクがクルマを停めるスペースもかろうじて一台分だけ空いていたという幸運。評判通りお店の方の対応はにこやかで優しさに満ちていて、店内も清潔さが保たれている。いいね~、たまには冒険もしてみるもんだよな。
献立は看板メニューの「さくらや定食」(1380円)をはじめとした定食から丼もの、そば・うどん、ちょっとした単品が用意されているが、あくまでもメインは桜海老料理。刺身と桜海老料理、それにゴハン&味噌汁&漬物&小鉢が付くフルセット看板メニューにしようかなとも思ったが、そのユニークな名前に惹かれて『静岡てんこ盛り丼』(980円)[TOPの画像!]にキメた。いやコレだって、半そばor半うどんと、漬物&小皿がついているセットメニューで充分に満足出来そうではないか。
ほどなくして提供されたドンブリには釜揚げの桜海老とシラス、生桜海老、マグロのヅケ、自家製の桜海老とアオサノリ入り玉子焼き、ワサビの茎の刻み漬物が乗っていて、もーなんというか鳥肌が立つような静岡てんこ盛りなのであった。
いや~サイコーに美味いですね!
生の桜海老に釜揚げシラス・・・静岡・駿河湾の新鮮な旬の数々がてんこ盛り!
見てくださいよ、このヒゲのピンピンした生桜海老…同じ冷凍モノでも鮮度が落ちたものはこのヒゲがブチブチに切れていたり溶けてしまっているのだな、まあそんなゴタクより喰ってみればスグに解りますから。香ばしくそして甘い生桜海老の旨味、釜揚げシラスや桜海老のはんなりとした滋味、程よい漬け具合のマグロヅケ…あぁ、こんなシアワセ丼もあるのね…と、食べ続けていたい欲望がムラムラと沸騰してくる。喰い尽してしまうのが惜しくなるくらいだ。
もうひとつ特筆しておきたいことは、この丼に添えられた「半そば」である。こうしたリーズナブルなセットの場合には冷凍麺を使うお店が多い中、「さくら屋」では生麺を使用してオーダー毎にひとつひとつ茹で上げて供しているのだった。つまり手ヌキなし、蕎麦の専門店もビックリの本格蕎麦が味わえるのよ。
お店のご主人は「とにかく地元の食材・本物の味をたっぷり味わって欲しい」という想いを語って下さったが、桜海老やマグロなどのメイン食材だけでなく、隅々まで心配りをする姿勢には頭が下がる。
そしてオプションでオーダーした桜海老のかき揚げの旨いことといったら、もうコトバにならない。
お店のおねーさまが「この塩をかけて召し上がってもいいのよ」とそっと差し出してよこしたのは「桜えび髭塩」(さくらえびひげしお)というピンク色の塩だった。桜海老の粉末をブレンドした塩のようだが、なるほど相性もよくて一層旨味が引き立つ感じだ。コレはお土産用にも販売されているので、料理の一発裏技テキ飛び道具として購入しておくのもいい選択だと思う。
ああ、それにしてもサクサクと歯触りよく響き、桜海老の香ばしさが一番引き立つこの調理方法がキングだろうなあ、麺類に乗せてもよいし、これだけをゴハンにのせてバックリと丼ってのも堪らない。
こうなったら持ち帰って、今宵の肴にもしちゃおう
そうだ!コレは持ち帰り用を別に用意してもらって、お家で一杯の肴にしようではないか!
お値段を見ると店内で食す場合は330円、持ち帰り用は350円となっていた。いづれにしても、ネギやその他の具材を混ぜずに桜海老オンリーで勝負しているにも拘わらず、このお値段は破格の安さである。ボリュームも充分、いや~今夜の酒が楽しみだぜ…と思っていたら、このお店ではちゃんと由比の地酒を用意してくれてあった。シゴトとはそーゆーものである。こうした心遣いがお客さんの満足度を高め、お店の信頼度を強固にしてゆくものなのである。素晴らしい。
え~い、ついでに玉子焼も持ち帰っちゃおう。桜海老にアオサノリを組み合わせて彩りもよく、そしてふっくら柔らかに優しいお味に仕上げた特製玉子焼は、小ぶりながらも一本300円。嘘でしょ、あまりに正直すぎませんか?
帰宅して早速テーブルの準備にとりかかる。昼間お店で食したばかりなのに何の抵抗もなく美味しいと思えるこの料理たちは、きっとホンモノなんだろうなあと思う。そしてこの地で育まれた辛口の日本酒がよく合うことといったらありゃしない。
現地で食すばかりでなく、その感動をもういちど自宅で堪能できるのはジツに有難いことではないか。それよりお店では何種類も同時に食すことは出来ないが、お家では現地で食べた料理とは別の食べ方で…という作戦もジッコー出来るのよ。
東海道の宿場町「由比」をぶらり旅
東海道十三番目の宿場として本陣のあった由比の町には、歌川広重の美術館や江戸時代から続く染物屋跡もあって、知的欲求も満たしてくれる。桜海老やシラスを始めとした海産物を扱うお店がいくつもある「由比桜えび通り」は鄙びた家屋が並び、プラプラ散歩やお買いものを楽しむにはもってこいなのである。
まだまだ体力テキ余力のある体育会系の方には、富士山の見える薩埵峠(さったとうげ)や浜石岳ハイキングコースもあるので、桜海老だけではない由比の魅力もぜひ感じていただきたい。
今年2012年は桜海老の春漁解禁が例年よりも少し遅れて、4月1日に決定したそうだ。 夜半から明け方にかけて漁をし、水揚げ直後にセリにかけられるという鮮度イノチの桜海老だ。本拠地の由比でたっぷりとその春の海の贈り物を味わおうではないか。間もなくやってくる桜の開花とともにその旬に突入だ。桜前線の情報をニラみながら、今度のドライブコースの設定は静岡県・由比にロックオン!
■食堂さくら屋
住所:静岡県静岡市清水区由比67-9/電話:054-377-1070/営業時間:11:00-16:00(月水木金)・10:30-19:30(土日祝日)/定休日:火曜日
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