日本版コンシューマレポート-ダイハツ ムーヴ ユーザー試乗レビュー-(4/5)
- 筆者: 桃田 健史
○:広々視界で、ダイレクト感のあるハンドリング
「視界が良く運転が楽だった」が71.0%と好評価。
特に、今回のユーザー総数のなかで39.0%を占める20代以下が、同91.7%にまで達した。インテリアの項でも書いた通り、ダイハツ側の「視界の良さへの追求」がユーザーへ的確に伝わっている。
また「車内がとても静かだった」48.4%も十分に理解出来る。
ダッシュパネル発音量は、4代目「ムーヴ」比で38%軽減。フロントガラス・カウル発音量は、同62%低減。フロアパネル発音量、同31%低減。
またCVTに特化したエンジンマウントの採用で、アイドル時と走行時の振動(⇒音への影響大)をクラストップにまで低減した。これらの事実が「車内がとても静かだった」という声に直結している。
さらに「キビキビ走る感じがした」32.3%。
筆者の試乗体験では、「ムーヴ」ではズッシリとした奥行き感のあるステアリングフィールと乗り味だった。端的にキビキビというだけではなく、重厚感というイメージがある。
「ムーヴカスタム」については、路面からの反応にダイレクト感があるが、路面からの突き上げ感というような「角がある感じ」はなかった。
また、スズキ車(「ワゴンR」「MRワゴン」)と比較すると、パワステの設定が、よりクイック(切る量が少なく、ステアリングのダイレクト感を演出)になっていると感じた。
△:低燃費のライバルに、ハイブリッド車も対象に?
「TNP27」が示す、リッター27km。
これは10・15(じゅう・じゅうご)モード燃費での評価だ。ライバル「ワゴンR」はリッター25km、登録車の「マーチ」がリッター26km(共にノンターボの2WD)だ。
これら3台はそれぞれが独自開発したアイドルストップ機構を持つ。こうした低燃費競争には当然、ハイブリッド車もライバルになりうる。
ユーザーは軽自動車の燃費に対して今後、さらに厳しい要求をするのか?
そこで、ユーザーに以下設問への回答を求めた。
「軽自動車の燃費は現状で十分だと思うか?」
さらに、上記データで「十分ではない」と答えた人に、「リッター何kmまでになると満足出来ますか?」と聞いた。
その結果、最多数の意見は「リッター30km」となった。
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