アウディは“クワトロ”をフィーチャー/ホンモノのグループBマシン「スポーツクワトロ」にドキドキが止まらない!【オートモビルカウンシル 2017】

アウディは“クワトロ”をフィーチャー/ホンモノのグループBマシン「スポーツクワトロ」にドキドキが止まらない!【オートモビルカウンシル 2017】
アウディ スポーツクワトロ S1(WRC参戦・1985年モデル)<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ 新型 RS5クーペ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ 新型 RS5クーペ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ 新型 RS5クーペ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ 新型 RS5クーペ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ 新型 RS5クーペ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ スポーツクワトロ S1(WRC参戦・1985年モデル)<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ スポーツクワトロ S1(WRC参戦・1985年モデル)<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ スポーツクワトロ S1(WRC参戦・1985年モデル)<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ スポーツクワトロ S1(WRC参戦・1985年モデル)<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> アウディ ビッグクワトロ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017> 画像ギャラリーはこちら

■アウディブースのテーマはズバリ”quattro”(クワトロ)!

オートモビルカウンシル2017に出展した輸入車メーカーのひとつが、今回初出展のアウディ(アウディジャパン)だ。アウディは同社の代名詞ともいえる4輪駆動システム”quattro”(クワトロ)をテーマに、ジャパンプレミアとなる新型”RS5”と、3台の歴史的クワトロモデルを展示した。

アウディのプレスカンファレンスは、アウディジャパン代表取締役社長の齋藤 徹氏が務めた。

齋藤氏はまずアウディのルーツとして1932年にホルヒ、アウディ、DKW、ヴァンダラーが合併して生まれたアウトウニオンと、その合併の際に現在のブランドシンボルとなっている「4リングス」が生まれた歴史を紹介。そして現代アウディは1980年に登場した「アウディ クワトロ」から始まったと言っても過言ではないと続けた。

>>アウディ(オートモビルカウンシル 2017) ”quattro”(クワトロ)の歴史を振り返るフォトギャラリー

アウディ ビッグクワトロ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017>

また齋藤氏は、「北欧で走行試験を行っていたアウディの開発チームが同行させていたフォルクスワーゲンの軍用4輪駆動車“イルティス”(type183 。元々はアウディが開発。メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲンと軍への正式採用を競ったモデル)が雪道で発揮する走破性に着目、この機構を当時開発中だった高性能の新型乗用車に持ち込めないかと考え、そこから誕生したのが1980年のジュネーブショーで鮮烈なデビューを果たしたアウディ クワトロでした。」というクワトロの開発ヒストリーも語った。

■スポーツクワトロの迫力に圧倒!

アウディ スポーツクワトロ(1983年)<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017>

展示された3台のクワトロのうち、白い個体は「Urクワトロ」もしくは「ビッグクワトロ」と呼ばれたモデルだ。

アウディ80クーペ(2代目)をベースにオーバーフェンダーを装備。200用2.1リッター 5気筒ターボエンジンを200psまで性能を高めて搭載した。

そしてブース左側に置かれた赤いクワトロは、ショートホイールベース化された「スポーツクワトロ」。1983年にグループBのホモロゲーション取得用に214台が限定で発売されたものだ。

ロードバージョンですでに300psを越えるエンジンを搭載、大きく穿ったグリルやボンネットのバルジなどがラリーカーのベースらしい迫力を醸し出している。

■WRCで活躍したホンモノのグループBカーをドイツから空輸し展示

アウディ スポーツクワトロ S1(WRC参戦・1985年モデル)<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017>

そしてセンターを飾るのがHB(ハーベー)カラーのラリーカー「スポーツクワトロ S1」だ。今回のアウディブースの主役のひとつで、本国ドイツのアウディ・トラディションから空輸されて展示されたという。

スポーツクワトロ S1は市販版スポーツクワトロをベースに、さらに無骨で迫力あるオーバーフェンダーとスポイラーを装備。エンジンも476ps以上までチューンされていた。モンスターマシンが激しくタイトル争いをしていたグループBで勝つための「なりふり構わぬ感」が大きな魅力だ。スポーツクワトロの進化版であるS1は、1985年からWRC(世界ラリー選手権)に参戦したが、同年、グループBがあまりにも速くなり過ぎて廃止されたことで、それ以降はヒルクライムイベントに活路を見出して活躍した。なお、展示されたマシンはワルター・ロールがドライブした1985年モデルそのものだ。

アウディ スポーツクワトロ S1(WRC参戦・1985年モデル)<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017>

齋藤氏は「アウディクワトロは1981年から世界ラリー選手権とWRCに参戦し、1982年にはマニュファクチャラーズタイトルを、1983年にはドライバーズタイトル、1984年にはドライバーズとマニュファクチャラーズの両方のタイトルを獲得するなど1985年までに合計23の勝利をあげ、名声を不動のものにしまました」とアウディのラリーにおける活躍も紹介したのち、「現代の乗用車スポーツ四駆の歴史は、アウディクワトロが切り開きました。アウディはその技術を全てのラインナップに展開して、今日まで絶え間なく進化させてきました。その結果、“クワトロ”、これはもうアウディの代名詞になりました」とも語った。

4輪駆動車は悪路を走破するためのもの、という考え方ではなく、クワトロはハイパワーを効率よく路面に伝えるというまったく新しい切り口で生み出されたのだ。

■ クワトロのヘリテージを継ぐ最新モデル、新型RS5の日本初公開も!

アウディ 新型 RS5クーペ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017>

クワトロをテーマにしたこのイベントのプレスカンファレンスでは、日本初公開となる「新型RS 5クーペ」の発表も同時に行われた。

RS5は、”A5”シリーズをベースにアウディのハイエンドスポーツモデルを手掛けるアウディスポーツ社が開発したモデルだ。2代目となる新型RS5は、先代の4.2リッターV8エンジンから450psと600Nmを発生する新開発の2.9リッターV6エンジンツインターボにスイッチ。0-100km/hの発進加速はわずか3.9秒、最高速は280km/hという驚異的な性能を誇りつつ、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)で100km走行あたり8.7リットル(日本式では11.5km/L)の低燃費を実現しているという。トランスミッションは8速のティプトロニックトランスミッション、駆動方式はもちろんフルタイム4WDシステムの「クワトロ」だ。

アウディ 新型 RS5クーペ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017>

齋藤氏は、このRS5について「37年前に登場した初代のアウディクワトロから連綿と継承されている、アウディのモータースポーツのスピリットの技術を受け継ぐモデルです」と説明した。新しい歴史を刻む「クワトロ」採用モデルが、アウディのヘリテージカー3台の前で発表される演出は、「CLASSIC MEETS MODERN」をメインテーマにとし、ヘリテージカーの魅力を紹介するとともに自動車文化を語るオートモビルカウンシルらしい。往事のアウディクワトロを知るクルマファンには嬉しく感じられるのでは無いだろうか。

[レポート:遠藤イヅル/Photo:小林岳夫]

>>オートモビルカウンシル2017 イベント概要・他記事一覧はこちらから

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アウディ ビッグクワトロ<アウディブース/オートモビルカウンシル 2017>

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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