AT・CVT車はセルモーターだけでは動かせないの?

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AT・CVT車はセルモーターだけでは動かせないの?

最近、マニュアル車がめっきりと減り寂しい限りです。

私のフォレスターもマニュアルでした。その時、燃噴がいかれてセルで路肩まで移動したのですが、CVTやATではセルで動くのでしょうか?

滅多に壊れない国産車ですが、いざという時オートマ系で大丈夫か心配です。(スズキ党)

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします!

結論から申し上げますと、AT車をセルモーターで動かすことはできません。ギアがPかNでないと、セルモーターが回らないようにセーフティ機構がついているからです。

一応皆様にご説明申し上げますと、かつてのマニュアル車は、エンジンがかからなくなっても、1速に入れてクラッチを上げた状態でキーをひねりセルモーター(スターター)を回せば、けっこうクルマを動かすことができたんです。

私は教習所で(もう30年も前のことですが)、

「踏切内などでエンジンが止まってしまったら、セルモーターでクルマを動かすように」

と習いました。実際、何度か試しに使ってみましたが(踏切内での緊急事態ではなく)、ギクシャクしながらもクルマはしっかり前進してくれました。

しかし今のマニュアル車は、誤作動防止のため、クラッチを切っていないとセルモーターが回らない「クラッチスタートシステム」というセーフティ機能がついています!

これは、リモコンエンジンスターターが普及したことで、傾斜地などでギアを入れたまま駐車してある無人のクルマが、遠隔操作により誤って発進してしまう事故が多発したからです。

このシステムの取り付け義務化は99年からでした。

つまり、スズキ党さんが新しくマニュアル車を買ったとしても、もはやセルでクルマを移動させることはできないのです・・・。

なぜそんなものをつけたんだ!と怒るかもしれません。私も、ドライバーの自由度が高い方が好きです。

しかし、ギアを入れたままセルを回してクルマが動いてしまう事故と、セルでクルマを動かすことのできる自由度を天秤にかけた場合、前者の損失の方が大きいという判断がなされたのだと思います。

MJブロンディの「ひとりごと」

「故障して路肩まで移動させる時はどうするんだ」と心配になるでしょう。

そんな時は、もし2人以上乗っていれば、ひとりがクルマを後ろから押すのがいいですね。ひとりだったら、あきらめてそのままの停車位置で三角停止板を出し、後続車に注意を促すしかないでしょう。

踏切内で動かなくなった場合は、「クルマを置いたまま乗員はすみやかに線路内から退避して、踏切の非常ボタンを押す」という方法が推奨されています。

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