フリードのバッテリーはあんなに小さくて大丈夫なの?

フリードのバッテリーはあんなに小さくて大丈夫なの?
ホンダ フリードのエンジンルーム(右奥がバッテリー) 画像ギャラリーはこちら

フリードのバッテリーはあんなに小さくて大丈夫なの?

はじめまして、先日、ホンダ フリードを購入しました。

購入してから気がついたのですが、バッテリーが軽自動車クラスの小さいサイズでした。1.5リッターエンジンですが、カーナビ・オーディオ・両側パワースライドドア、ワイパー凍結予防のリア&フロント熱線、等など大量の電装品をくっつけています。

今までは、普通自動車に乗っており、バッテリーについて特に気にもしたことなく、無難なカーライフを送ってきましたが、今後、夏場・冬場など、気をつけておくべきことはあるでしょうか?よろしくお願いいたします。(yusunekoさん)

其の疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!

ホンダ フリードのエンジンルーム(右奥がバッテリー)

フリードは、ボディ前部を「フィット」をベースにしています。エンジンもフィット1.5と同じものです。そのせいか、バッテリーもフィットと同じサイズ。

具体的には、バッテリー記号の前の2ケタの数字(バッテリーの基本性能を表し、大きいほど高い)で34から38です。同じホンダの軽自動車では、ライフが28から44ですね。44というのは、4WDのフォグランプ付きグレードなどですが、1.5リッターで電動スライドドアも装備しているフリードがそれより小さいサイズというのは、少しバッテリー容量が小さいのでは?と感じます。

ただ、電動スライドドアは、動かす時だけ電気を食うもの。もちろん、エンジンOFF状態で何百回も連続して開閉すればマズイと思いますが、常識の範囲なら、両側電動スライドドア装備だから電気を食うのでは、という心配はあまりいりません。

バッテリーにとって重要なのは、まずはエンジンのサイズ。エンジンが大きいほど、セルモーターを回すトルクが必要になるので、大きなサイズのバッテリーが必要です。

エンジン始動がバッテリーの最大の仕事なので、アイドリングストップ機構を装備しているクルマは、他グレードよりも大きなバッテリーを積んでいます。

その次に重要なのは、走行中ずっと使う可能性のある電装品です。つまりライトやエアコン、オーディオ、熱線などですね。スマートキーというのも、バッテリーにとっては意外と“重い”装備です。なぜなら、止まっている間もずっと、微弱な電流を流しておく必要があるからです。

高級車に装備されることの多い盗難防止装置も同じ。24時間常に少しだけ電気を食うので、メーカーとしては、ごくたまにしか乗らないかもしれない客のことを考えて、大き目のバッテリーを装備していることがあります。

フリードの場合、クルマの中身は基本的にフィットに準じていて、大きな追加装備としては両側電動スライドドアくらいです。つまり、バッテリーにとってそれほど大きな追加負担になる装備はないのです。

ただ、ホンダは全般にバッテリーサイズが小さめという面もあります。使用上はまったく問題なくても、寿命がやや短くなる可能性はあるかもしれません。

心配ならば、次回のバッテリー交換の際に、1段階上のバッテリーを選ぶといいでしょう。その際は、サイズ(バッテリー記号の“38B19L”のBから後ろの部分)が同じものを買ってください。

MJブロンディの「ひとりごと」

フェラーリは「ごくたまに乗る」という使われ方が最初から宿命付けられたクルマです。

しかもF355以降、盗難防止装置が標準装備され、赤いLEDがずっと点滅しています。もちろんエンジンもデカいので、大容量のバッテリーを積んでますが、盗難防止装置のせいで、状態にもよりますが3週間乗らないと、もうバッテリーが上がってしまうことがあります。

そのため、バッテリーのキルスイッチが標準装備されています。それはフロントフードの内側にあり、つまみをOFF側に回すとバッテリー回路が遮断され、盗難防止装置もOFFになり、長期間乗らなくてもバッテリーが上がらなくなります。

これをOFFにしておくのは、フェラーリオーナーの常識です。それじゃ盗難防止装置の意味がないじゃないか!とおっしゃるかもしれませんが、そのままではエンジンがかからないし、厳重な車庫保管を前提に開発されているので問題ないでしょう(・・・たぶん)。

ちなみに私は長年、何のセキュリティもない自宅の車庫に止めています。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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