【免責】車両保険に記載されている免責額ってどういうものなの?
- 筆者: 清水 草一
【免責】車両保険に記載されている免責額ってどういうものなの?
車両保険には免責額というものがあるそうですが、どういうものなのでしょう。
その疑問、「MJブロンディ」がお答えいたします!
免責金額とは、契約者が修理費を自己負担する金額のことで、たとえば免責金額を10万円に設定していた場合、修理代が100万円かかったとしたら、保険会社からは90万円しか支払われず、10万円は自腹を切る必要がある(ただし全損の場合は差し引かれない)。
免責金額を多めに設定すれば、事故の際の自己負担額は大きくなるが、その分保険料は安く抑えることができる。10万円の免責を付けると、免責0に比べ車両保険料が半額になるケースもある!
例えば、保険に入って間もないなど、保険等級が低い(新規加入で20等級中6等級:下から6番目)場合、ちょっとやそっとの破損で保険を使うと、かえって高くついてしまう。
車両保険は、一度使うと来年度の等級が3等級ダウンする。それを取り戻すには等級によっては十数年間かかり、その分保険料が高くなる。6等級で免責0、保険料が年間10万円の場合だと、修理金額が26万円以下なら、保険を使わない方が安上がりという計算になるのだ!
つまり、新規加入後しばらくは、クルマがよほど大きく壊れない限り車両保険は使わないべきなのだから、いっそ免責額を大きくして、保険料を節約しておいた方がトク、という考え方ができるのだ。
クルマが新しいうちは免責金額を多めに設定し、車両保険の負担を軽くする。保険等級の上昇とクルマの時価の低下に合わせて、免責額を減らしていくのが、合理的な保険のかけ方なのだ。
MJブロンディの「ひとりごと」
車両保険を使うべきか否かは、現在の保険等級を大いに考慮すべきだ。たとえば、6等級の人が3等級ダウンすると、10%割引きから20%割増しとなってしまう。
等級が低い人は、小さい事故なら保険を使わずに修理したほうがいい。逆に、最高の20等級に到達している人なら、3等級ダウンしても来年度も60%の最大割引が維持できる。
17等級の人なら、3等級ダウンしても55%割引きに下がるだけ。こういう人は、積極的に保険を使ったほうがいい。
おおむね、14等級以上の人は使っても大きな損はないが、保険を使うか否かで悩んだ時は、ダウンした等級が元に戻るまでに支払う割増し分の保険料と、修理代を天秤にかけて判断すべき。計算は複雑なので、保険会社の担当者に算出してもらうといい。