ボルボ XC90 海外試乗レポート(1/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ボルボ カーズ ジャパン
スカンジナビアの厳しい環境の下、ボルボ車を思う存分味わう
効率ばかりに捕らわれず、自分なりのペースとリズムを見つけて人生を愉しもう――そんな『スローライフ』の提案を頻繁に耳にするようになってからすでに久しい。が、そんな事を言うならば、究極のスローライフを自然のうちに身につけているのが北極圏に生きる人々の暮らしぶりであるはずだ。何しろ、夏になると決して沈むことの無い太陽が『白夜』の世界を創り出し、冬になれば逆に太陽が殆ど顔を覗かせる事のない漆黒の時間と氷点下2桁という厳しい寒さが延々と続くのだ。
そんな土地では、好むと好まざるとに拘わらず"スローライフ"を送らざるを得ないだろう。ぼくには、大自然を相手に全ての人が自らのペースで悠々と生きるのが、北極圏に棲む人の暮らし方であるように感じられる。
日本の都市部に住む人間にとってはまさにそんな"非日常の世界"に、ほんの短時間ではあるが飛び込んで来た。出掛けた先は世界最北の国のひとつして知られるフィンランドの、さらに「国内最北の空港が最寄り」というイバロの街。街と言ってもそこには電車も走っていなければデパートだって無い。何しろ「人口5,000人」というのだから日本で言えば立派な『村』に過ぎない(?)という印象だ。
港は、午後7時を前にして当然のようにとっぷりと闇に包まれていた。タラップで機体から降りるとさすがに空気が肌を刺すように冷たい。が、積雪は日本の豪雪地帯のようにメートル単位になったりはしないと言う。『雪』という水分が周囲にタップリとありながらも、クルマから降りる時に静電気の存在を感じるほど空気が乾燥しているのもこちらの気候の特徴なのだ。実際、クルマに積もった分も軽くはたいてやると風と共に飛んでしまう。ことほどさようにこちらの雪は"軽い"のである。
そんな異次元の体験が出来る文字通りの"極地"にまでやってきたのは、やっぱりクルマに乗るため。ボルボが毎冬のように開催する『ウインターチャレンジ』のプログラムが、今年はこの地で行われるのだ。ボルボが拠を構える西隣の国スウェーデンから持ち込まれたのは、『XC90 V8』と『V50T-5 AWD』という2種類の最新ボルボ4WDモデル。生まれ故郷であるスカンジナビアの厳しい環境の下、ボルボ車の真髄を十分に味わって貰おうという、こんな時期にこんなところでイベントを行う趣向という事になる。
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