ボルボ 新型 V40 T5 R-DESIGN 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部・ボルボ カーズ ジャパン
走りの良さに魅せられた
V40 T5 R-DESIGNは、ルックスや装備だけでも十分に魅力的だが、走ってみてさらに魅せられてしまった。素晴らしい仕上がりである。
2リッターの排気量を持つ直列5気筒直噴ターボ付きの新しいT5エンジンは、最高出力213ps[157kW]、最大トルク300Nm[30.6kgm]というハイスペックを誇る。許容トルク容量の関係から、DCTではなくATが組み合わされており、やはり乗りやすさでは、DCTよりもATのほうがスムーズであることには違いない。
ATセレクターを左に倒してマニュアルシフトが可能な「ギアトロニック」だが、ボルボ車の通例どおりパドルシフトがない。R-DESIGNだけは、あってもいいような気がするのだが…。
5気筒らしい独特のビート感が心地良い
エンジンフィールは、低回転域ではあまり5気筒であることを感じさせないが、3000rpmあたりから独特のビート感のあるサウンドを奏で始める。
レッドゾーンは6500rpmから始まって8000rpmまで刻まれており、全体的にとてもパワフルで、アップダウンの多い箱根の芦ノ湖スカイラインの上り坂もものともせず登っていくのはいうまでもなし。この痛快な加速フィールとサウンドは、高性能車に乗っていることを実感させてくれるものだ。
また、これだけエンジンが強力だと、踏み込むとホイールスピンやトルクステアが出て当然だが、よく抑えられている。
なお、燃費については、V40 T4およびV40 T4 SEが16.2km/Lであるのに対し、V40 T5 R-DESIGNは13.2km/Lだが、エコカー減税では50%減税となり、約13万円の減税となる。
狙った通りにキマる、気持ちの良いフットワーク
エンジンに加えて、フットワークもかなりのものだ。 まず、ステアリングフィールが本当に気持ちいい。とても一体感があって、無駄な動きを出さないので、文字通り切ったとおりに曲がっていく。微小舵域からリニアに操舵に反応し、前輪とダイレクトにつがっている感覚がある。
専用のスポーツステアリングホイール自体も、握りが適度な太さで、滑らずしっくりくるところもよい。ステアリングを切るのが楽しみになる味付けだ。
そしてサスペンションは、けっこう引き締まっているのに、乗り心地が悪く感じられない。ハードなコーナリングを試みても、ほとんどロールしない。
若干の突き上げ感はあるものの、あまり跳ねることもなく路面のアンジュレーションをいなしながら、しなやかにラインをトレースしていく。これまた絶妙な味付けだと思う。
ボルボ V40 T5 R-DEDSIGN 主要諸元
全長x全幅x全高:4370x1800x1440mm/ホイールベース:2645mm/車両重量:1540kg/乗車定員:5名/ハンドル位置:右/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:直列5気筒 直噴 横置き DOHC 20V インタークーラー付ターボ ガソリンエンジン/総排気量:1983cc/最高出力:213ps(157kW)/6000rpm/最大トルク:30.6kg-m(300N・m)/2700-5000rpm/トランスミッション:ギアトロニック 6速AT/燃料消費率:13.2km/L[JC08モード]/タイヤサイズ:225/40R18/車両本体価格:399.0万円[消費税込み]
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