ボルボ 新型 V40 T5 R-DESIGN 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)

  • 筆者: 岡本 幸一郎
  • カメラマン:オートックワン編集部・ボルボ カーズ ジャパン
ボルボ 新型 V40 T5 R-DESIGN 試乗レポート/岡本幸一郎
ボルボ 新型 V40 T5 R-DESIGN[ボディカラー:パッションレッド] ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN ボルボ V40 T5 R-DESIGN 画像ギャラリーはこちら

走りの良さに魅せられた

ボルボ V40 T5 R-DESIGN 2.0リッター直列5気筒 直噴 横置き DOHC 20V インタークーラー付ターボ ガソリンエンジンボルボ V40 T5 R-DESIGN

V40 T5 R-DESIGNは、ルックスや装備だけでも十分に魅力的だが、走ってみてさらに魅せられてしまった。素晴らしい仕上がりである。

2リッターの排気量を持つ直列5気筒直噴ターボ付きの新しいT5エンジンは、最高出力213ps[157kW]、最大トルク300Nm[30.6kgm]というハイスペックを誇る。許容トルク容量の関係から、DCTではなくATが組み合わされており、やはり乗りやすさでは、DCTよりもATのほうがスムーズであることには違いない。

ATセレクターを左に倒してマニュアルシフトが可能な「ギアトロニック」だが、ボルボ車の通例どおりパドルシフトがない。R-DESIGNだけは、あってもいいような気がするのだが…。

5気筒らしい独特のビート感が心地良い

ボルボ V40 T5 R-DESIGN 試乗レポート1ボルボ V40 T5 R-DESIGN 試乗レポート9

エンジンフィールは、低回転域ではあまり5気筒であることを感じさせないが、3000rpmあたりから独特のビート感のあるサウンドを奏で始める。

レッドゾーンは6500rpmから始まって8000rpmまで刻まれており、全体的にとてもパワフルで、アップダウンの多い箱根の芦ノ湖スカイラインの上り坂もものともせず登っていくのはいうまでもなし。この痛快な加速フィールとサウンドは、高性能車に乗っていることを実感させてくれるものだ。

また、これだけエンジンが強力だと、踏み込むとホイールスピンやトルクステアが出て当然だが、よく抑えられている。

なお、燃費については、V40 T4およびV40 T4 SEが16.2km/Lであるのに対し、V40 T5 R-DESIGNは13.2km/Lだが、エコカー減税では50%減税となり、約13万円の減税となる。

狙った通りにキマる、気持ちの良いフットワーク

ボルボ V40 T5 R-DESIGN 試乗レポート6ボルボ V40 T5 R-DESIGN 試乗レポート7

エンジンに加えて、フットワークもかなりのものだ。 まず、ステアリングフィールが本当に気持ちいい。とても一体感があって、無駄な動きを出さないので、文字通り切ったとおりに曲がっていく。微小舵域からリニアに操舵に反応し、前輪とダイレクトにつがっている感覚がある。

専用のスポーツステアリングホイール自体も、握りが適度な太さで、滑らずしっくりくるところもよい。ステアリングを切るのが楽しみになる味付けだ。

そしてサスペンションは、けっこう引き締まっているのに、乗り心地が悪く感じられない。ハードなコーナリングを試みても、ほとんどロールしない。

若干の突き上げ感はあるものの、あまり跳ねることもなく路面のアンジュレーションをいなしながら、しなやかにラインをトレースしていく。これまた絶妙な味付けだと思う。

V40シリーズのベストバイに決定!

ボルボ V40 T5 R-DESIGNは、V40シリーズのベストバイだ!と語る、自動車評論家の岡本幸一郎氏

ただし、やはりというか、気になったのはハンドルの切れ角が小さいことだ。最小回転半径はV40 T4 SEと同じ5.7mとのことで、ちなみに素のV40 T4が5.2mとなっており、その差は小さくない。その点だけが気になったのだが、あとはほぼ文句なしの仕上がりだと思う。

ベーシックなV40も魅力的だが、T5 R-DESIGNはさらに魅力的。競合車のスポーティモデルに対しても、多くの面でアドバンテージを感じさせる仕上がりである。個人的にも、V40を買うなら、価格やランニングコストなどすべて考えた上で、ぜひT5 R-DESIGNを選びたいと思う。

[レポート:岡本幸一郎]

ボルボ V40 T5 R-DEDSIGN 主要諸元

ボルボ V40 T5 R-DESIGNボルボ V40 T5 R-DESIGN

全長x全幅x全高:4370x1800x1440mm/ホイールベース:2645mm/車両重量:1540kg/乗車定員:5名/ハンドル位置:右/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:直列5気筒 直噴 横置き DOHC 20V インタークーラー付ターボ ガソリンエンジン/総排気量:1983cc/最高出力:213ps(157kW)/6000rpm/最大トルク:30.6kg-m(300N・m)/2700-5000rpm/トランスミッション:ギアトロニック 6速AT/燃料消費率:13.2km/L[JC08モード]/タイヤサイズ:225/40R18/車両本体価格:399.0万円[消費税込み]

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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