ボルボ 新型S60 試乗レポート/松下宏(2/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:オートックワン編集部
トルク感のある走りと燃費のDRIVe
まず最初に試乗したのは、1.6Lの直噴ターボエンジンを積んだ「DRIVe(ドライブ・イー)」と呼ばれるグレードだ。
フォルクスワーゲンが過給器を装着してエンジンの排気量を小さくするダウンサイジングを始めて以来、ヨーロッパの各自動車メーカーにも同様の動きが見られるが、ボルボが新たに開発した1.6Lの直噴ターボもその動きのひとつ。
パワー&トルクは132kW/240Nmの実力で、トルクに関してはBMWミニやプジョー・シトロエン、ルノー・日産など各社の1.6リッターモデルと似た値だ。小排気量ながら、2.4Lエンジン並のトルク感あふれる走りが可能だ。
特に最大トルクを発生する回転数が1600rpmと低いので、中低速域が扱いやすい。アクセルを踏み込んだときの加速感も実に滑らかだ。
組み合わされるトランスミッションはボルボがパワーシフトと呼ぶダブルクラッチの6速トランスミッション(DSGやSトロニックと同様)で、AT車と同じ感覚で燃費の良い運転が可能。10・15モード燃費で12.6km/Lを達成しており、エコカー減税が適用される。
さらにインパネの「DRIVeボタン」を押すとエコクルーズ機能が働き、アクセルペダルから足を離して惰性で走るようなときには、エンジンとトランスミッションを切り離して走行抵抗を低減する仕組みも盛り込まれているのだ。
もう一機種のエンジンは「直列6気筒3.0リッターターボ」で、こちらは224kW/440Nmの実力を持っている。今回のS60はボディがやや大きくなったとはいえ、パワフルすぎるくらいの動力性能だ。
その動力性能を効率的に路面に伝えるため、プレチャージ式のフルタイム4WDが採用され、電子制御6速ATと組み合わされている。3.0リッターターボの動力性能は、カタログ上の数字が示す通り、気持ち良い加速が可能であると同時に、燃費も良かったのが意外であった。
10・15モードの数字は「8.9km/L」と平凡だが、高速道路を時速100kmでクルージングするときの瞬間燃費は「14.0km/L~16.0km/L」台が表示されていた。長距離を走ればかなり良い燃費が出そうだ。
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