ボルボ S60 T4 R-DESIGN 試乗レポート/岡本幸一郎(2/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
お買い得度の高い「S60 T4 R-DESIGN」、早々に売り切れそうな可能性も・・・
というわけで、実際にドライブしても、T4 R-DESIGNこそS60の本命という思いがより深まった次第である。
さらに、価格的な側面から、このクルマがいかにお買い得かをいまいちど考えてみたい。S60のエントリーモデルであるDRIVeの車両価格は375万円なので、435万円のT4 R-DESIGNとは60万円の差があるように見えるところだが、そうではない。
実はT4 R-DESIGNには、合計50万円のナビパッケージとレザーパッケージが標準装備されるので、実はR-DESIGN分としては、わずか10万円の上乗せにしかならないのだ。
一方、ライバル車と比較すると、メルセデス・ベンツC200ブルーエフィシェンシー(価格445万円)にAMGスポーツパッケージ(価格22万円)を装着すると467万円、アウディA4 2.0TFSI(価格440万円)にS-lineパッケージ(価格38万円)を装着すると478万円となる。やはりS60 T4 R-DESIGNの高いコストパフォーマンスが印象的だ。
さらに、執筆時点では上記ライバル車には設定のない、歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキシステム「ヒューマン・セーフティ」をはじめ、全車速で追従可能なアダプティブ・クルーズ・コントロール、車間警告機能、ドライバー・アラート・コントロール、レーン・デパーチャー・ウォーニング、ブラインドスポット・インフォメーション・システムを組み合わせた先進的なシステム「セーフティ・パッケージ」が用意されている。
しかも、こちらは通常25万円のオプションなのだが、2012年3月の時点で実施中のキャンペーンにより、わずか10万円で提供されることもお伝えしておこう。こうした付加価値の高いクルマでありながら、車両価格や装備など諸々の価格が控えめなところは、やはり大きな魅力である。
そんなS60 T4 R-DESIGNの反響次第では、今後も新しい展開もあるかもしれないとのことだったが、あらためて念を押すと、とにかくこのクルマの販売は限定100台のみ。このところのS60の人気からしても早々に売切れてしまいそうだ。興味のある人は、できるだけ早く行動を起こしたほうが後悔せずにすむことだろう。
ちなみに、ワゴンのV60にも同様のモデルの設定を検討中との情報も。ワゴン派の人はしばし待たれたい。
ボルボ S60 T4 R-DESIGN 主要諸元
全長x全幅x全高:4,630x1,845x1,480mm/ホイールベース:2,775mm/車両重量:1,540kg/定員:5名/エンジン:インタークーラー付ターボチャージャーDOHC水冷直列4気筒横置・16バルブ/排気量:1,595cc/最高出力:132kW(180ps)・5,700rpm/最大トルク:240Nm(24.5kg・m)1,600-5,000rpm/トランスミッション:6速AT/ハンドル:右/燃費:12.8km/L(JC08モード)
ボルボ S60 T4 R-DESIGN 特別仕様・装備
エクステリア
R-DESIGN専用スポーツ・サスペンション
R-DESIGN専用外装仕様
・エンブレム付シルクメタル・フロントグリル
・フロントバンパー
・リアバンパー(専用ディフューザー付)
・デュアル・スポーツテールパイプ
・スペシャルデザイン・アルミホイール
“Ixion”ダイヤモンドカット(8.Jx18)235/40R18タイヤ
デュアル・キセノンヘッドライト(自動光軸調整機構付)/ヘッドライトウォッシャー
アクティブ・ベンディング・ヘッドライト機能
インテリア
R-DESIGN 専用内装仕様
・T-Tec/テキスタイル/本革コンビネーション・スポーツシート
・アルミニウムベゼル付メーターパネル
・アルミニウム・パネル
・本革/シルクメタル・スポーツステアリングホイール
・フロアマット
本革巻シフトノブ“SPORT”
スポーツペダル
助手席8ウェイパワーシート
RTI:HDDナビゲーションシステム、VICS3
12セグ地上デジタルTV(リモートコントロール付)
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