「もっともジャストなフォルクスワーゲン」 VW新型ポロが発売開始!|発表会レポート(1/2)

ボディサイズ拡大とホイールベース延長によって居住性が大幅に向上した新型ポロ

フォルクスワーゲングループジャパンは、およそ8年ぶりに「Polo(ポロ)」をフルモデルチェンジし2018年3月20日より全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーでの販売を開始した。1975年に初代が登場してから40年以上、世界で1400万台以上が生産されてきたベストセラーモデルであるポロ、日本でも1996年に本格的にデビューを果たして以降、累計25万台以上が輸入販売されてきた大人気の、日本のフォルクスワーゲンにおいても主力モデルの一台である。同日都内でプレス向け発表会が開かれ多くの報道関係者が集まり、その注目度の高さがうかがえるスタートとなった。

今回のモデルチェンジでの最大の話題は、この新型モデルからポロにおいても、近年進めているフォルクスワーゲングループのモジュラー戦略「MQB」によって開発されたということではないだろうか。これにより、効率的に開発が可能であるばかりか、上級モデルに採用されている先進安全技術も盛り込むことができ、ダイナミックなプロポーションとスマートなフォルムを手に入れ、何よりも、格段にキャビンの快適性、乗降性をはじめとするユーティリティーが向上している。

ホイールベースは従来モデルに比べ80mm長い2,550mmで、発表会を訪れた人の多くが「広い」ことに関する感嘆を思わず口に出すほど。居住性の向上は、このクルマに触れた誰もが明確に実感できる刷新ポイントだろう。またこの点は空間の快適性のみならず、特に後席足元の拡大に大きく寄与した。特に後席へのアクセス、乗降性の点においては目覚ましい進化を遂げている。にもかかわらず、全長は4060mmと従来モデルに比べ65mm長いだけに留めている点は評価できるポイントだ。

>>VW 新型ポロの詳しい写真を見る【画像50枚】

身長190センチの男性でも余裕のある4人乗車が可能になった

今回の発表会で司会を務めたのはテレビやラジオで数々の司会者として活躍するサッシャ氏。ドイツ人の父を持ち、自身も幼少期をドイツで過ごしたという彼にとって、フォルクスワーゲンは自動車の原体験であるという。身長190cmの大柄な彼と、やはり大柄なフォルクスワーゲングループジャパンのティルシェア社長が同時に壇上に展示された新型ポロの運転席、助手席に座ってその室内空間の広さを集まった報道陣にデモンストレーションする一幕も。190センチのサッシャ氏に合わせたドライビングポジションのままでサッシャ氏が運転席の真後ろの後席に座っても足元になおも残るゆとりがある点など、クラスの常識や先入観を打ち消す新型ポロのゆとりが披露された。

キャビンの大型化でラゲッジスペースも従来モデルより約25%に相当する71L拡大して、351Lとなる。発表会では折り畳み自転車が積まれたが、この増加量は言い替えれば、従来モデルに4人で乗車して出かけていた旅行に、もう一人、同じ荷物を持って加わった5人でも問題なく出かけられるということ。数字上のインパクト以上にかなり画期的なことではないだろうか。

ユーロNCAPで最高評価を得た安全性能を全グレードに標準装備

また、オールイン・セーフティー「安全性はすべてに優先する」という、フォルクスワーゲンの大切な理念を具現化する技術も惜しみなく搭載された新型ポロ。安全性能はユーロNCAPで最高評価の5星を獲得している点も、コンパクトカーだからこそ注目したい点だ。ベーシックグレードのTSIトレンドラインから標準装備される歩行者検知付きプリクラッシュブレーキシステム「Front Assist(フロントアシスト)」やアクティブボンネットに始まり、事故を未然に防ぐ予防安全、万が一のダメージを軽減する衝突安全、事故が起きてしまった場合の被害を最小限にとどめる二次被害防止に至るまで、充実した内容をそろえる。

また発表会の会場には、コミュニケーションカラーであるエナジェティックオレンジメタリックのポロの内外装を、ポロ純正のホイール「ボンネビレ」をはじめとする純正アクセサリーで仕上げたよりスタイリッシュに仕上げたポロも展示された。

ダイナミックでシャープさも増したニューモデルは、どちらかと言うと男性的なイメージが強いが、実は約半数が女性ユーザーと言うポロ。そういう幅広いユーザーに、ますます自分だけのポロに仕上げてもらえるようなオリジナルアクセサリーもすでに用意されているのだ。

花柄のフロアマットや、実際に販売予定だという2トーンのシートカバーなどを纏ったポロは、まるでココアクリームとサワークリームを使い柑橘系ジュレを纏ったさわやかなケーキのようだ。こうしたところにも「まず見てほしい」、というフォルクスワーゲンのメッセージを感じずにはいられない。

1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

中込 健太郎
筆者中込 健太郎

自動車ライター。1977年生まれ。神奈川県出身。武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部電気電子工学科・水素エネルギー研究センターを卒業。自動車産業向け産業機械メーカーを経て、大手自動車買取販売会社で店舗業務からWEB広告、集客、マーケティングなどに携わる。現場経験に基づくクルマ選びや中古車業界の事情に明るいことから、ユーザーはもとより、自動車販売の現場からの信頼も厚い。幼少期からクルマをはじめとした乗り物好きが高じ、車種を紹介するコンテンツなども手掛ける一方、「そのクルマで何をするか」をモットーに全国をクルマで旅行し、食べ歩き、温泉巡り、車中泊といったカーライフに関する執筆も多数手がける。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

フォルクスワーゲン ポロの最新自動車ニュース/記事

フォルクスワーゲンのカタログ情報 フォルクスワーゲン ポロのカタログ情報 フォルクスワーゲンの中古車検索 フォルクスワーゲン ポロの中古車検索 フォルクスワーゲンの記事一覧 フォルクスワーゲン ポロの記事一覧 フォルクスワーゲンのニュース一覧 フォルクスワーゲン ポロのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる