フォルクスワーゲン 新型ゴルフ ヴァリアント[2014年1月発売モデル]試乗レポート/まるも亜希子(1/2)
- 筆者: まるも 亜希子
- カメラマン:オートックワン編集部
ステーションワゴン人気が再燃の兆し
メジャーリーグに渡った野茂英雄投手が新人王を穫り、大相撲では若乃花・貴乃花が大活躍。サッカーはヴェルディ川崎と横浜マリノスが強く、モータースポーツでは関谷正徳選手がル・マンで日本人初優勝を飾った。そんな1995年に、ゴルフ ヴァリアントは初めて日本に導入された。
当時は3代目ゴルフをベースとしたワゴンモデルで、1年で1万3000台を販売する大ヒット。日本市場が本格派“ヨンク”ブームからミニバンブームに移り変わる中、ブランド力と実用性を兼ね備えたステーションワゴンモデルも人気を集め、とくに1997年以降はスバル「レガシィ」、ホンダ「アコード」、トヨタ「クラウン」、日産「セフィーロ」、日産「プリメーラ」など多彩なステーションワゴンモデルが揃う輝かしい時代だった。
その後、さらなるミニバンブームの過熱や、3列シートがもてはやされたことなど様々な要因でステーションワゴン人気は冷めていく。とくに、日本車のステーションワゴンは絶滅の危機とまで言われていたほどだ。
でも、フォルクスワーゲン グループジャパン・マーケティング本部 堀内氏の話によれば、ここにきてステーションワゴン人気が再燃の兆しだという。ミニバンからワゴンに乗り換える「ポストミニバン」の動きが活発化しているそうで、確かに「3列シートって実はほとんど使わないよね」とか、「1人で乗る時もあるからミニバンだと持て余しちゃう」とか、「やっぱりもうちょっと燃費がいいクルマが欲しいよね」なんて話をよく耳にする。でもそこそこの広さや実用性は欲しいから、気になるのがステーションワゴンというわけだ。
日本カー・オブ・ザ・イヤー2013-2014に輝いた7代目ゴルフがベース!
でも昔と違うのは、ステーションワゴンを求める理由に「リアルな実用性」と「低燃費」という要素がダントツに重視されているということ。今後、日本市場には環境性能を高めたステーションワゴンモデルが増えてくると、同氏は予測する。
現在はトヨタ「プリウスα」やトヨタ「カローラフィールダーハイブリッド」、ホンダ「フィットシャトルハイブリッド」といったモデルが人気を占めているが、新型ゴルフ ヴァリアントはそこにグイグイと斬り込む気満々だ。
ベースとなっている7代目ゴルフは、クルマとしてライバルとは次元の違う完成度で賞讃を浴びていて、実燃費が優秀だとの評価も高い。新型ゴルフ ヴァリアントはしっかりそれを継承しているはずだし、ゴルフという車名は今や、クルマにまったく詳しくない人でも知っている知名度の高さ。
その上、ワゴンという実用的な選択を“輸入車”という看板がふんわりとオシャレに見せてくれる効果と、輸入車としてはそこそこ手頃な価格帯というのも魅力的だ。こうした要素を挙げていくと、なるほど、ハイブリッドワゴン軍団を蹴散らす勝算は大いにあると思えてくる。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。