装備・価格バランスはアルヴェルやオデッセイなど国産ミニバン並に!「VW 新型ゴルフトゥーラン」[徹底解説](3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二
JC08モード燃費は「18.5km/L」で、先代型の15km/Lに比べて23%向上した。現行型のほかのフォルクスワーゲン車の数値を見ると、同タイプのエンジンを積むシャランが15km/L、ゴルフハイラインが19.9km/Lだからミニバンとしては良好だ。
国産のミニバンでも、1.5リッターターボのステップワゴンが17km/L、同じエンジンを積むジェイドRSが18km/L、1.5リッターの自然吸気を搭載するシエンタが20.2km/Lだから、ゴルフトゥーランは輸入車ながらJC08モード燃費が優れている。
動力性能は全グレードにわたって共通。グレード構成と価格は、最も安価なTSIトレンドライン(284万7,000円)、中級のTSIコンフォートライン(317万円)、最上級のTSIハイライン(376万9,000円)になる。
装備はどうだろう。ミリ波レーダーによる緊急自動ブレーキの作動が可能なプリクラッシュブレーキシステムなどは、全車に標準装着されるが、車線逸脱の警報や自動的な修正操舵を行うレーンキープアシストは設定が異なる。
TSIトレンドラインは非採用、TSIコンフォートラインはオプション設定、TSIハイラインには標準装着される。LEDヘッドライトも同様で、TSIトレンドラインはハロゲンのみの設定だ。
価格と装備のバランスでは、TSIトレンドラインが最も買い得だが、装備の選択肢が限られるために実質的には選びにくい。
となればさほど割安ではないが、TSIコンフォートラインを選択して、レーンキープアシストやLEDヘッドライトを含んだセーフティパッケージ(19万4400円)、カーナビにリアビューカメラなどを加えたディスカバープロパッケージ(21万6000円)を加えるのがベストになる。
そしてシート生地の上質化などを含めて、装備の充実をさらに図りたいなら、最上級のTSIハイラインを選ぶと良い。
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