今、人気カラーは「黒・紫」?マイルドヤンキーの好みがクルマの売れ行きを左右する!?
- 筆者: 国沢 光宏
ナント!紫色は10年前から3倍弱も増えた
日本で販売されるクルマのボディカラーは長いこと、大雑俳に言って半分がホワイト、4分の1程度はグレー(灰色)。ブラックを加えたら80%超といったイメージだった。
実際、平成18年の構成を見たら、ホワイト48.2%のグレー25.41%。ブラック7.97%で合わせたら81.58%になる。
平成28年もこの3色で83.98%と、一段と比率も上がった。「だったら3色でいいのでは?」と思うだろうけれど、やはり地味。カタログ用に話題性のある色を入れないと、クルマ全体のイメージも伸び悩むそうな。
確かにホワイトとグレー、ブラックしかないカタログやショールームは寂しい。そんな状況の中、話題となる色が変わっている。
直近の大きな動きは、ブラックやパープルに代表される、いわゆる「マイルドヤンキー」好みの色の増加だ。ミニバンや大型の4ドア車だけでなく、軽自動車まで増えているのだから興味深い。なかでもパープルは10年前の18年比で287%も増えた!
これまでパープルやブラックは手入れが大変なことで避けられてきた。擦り傷だけでなくワックス掛けても細かい傷になるし、雨でも降ればすぐに汚れる。
実際、キレイな状態のまま濃い色に乗るのは難しい。それでも積極的に選ばれる。確かにマイルドヤンキーに、レッドやブルー、グレーなどミスマッチだ。
傷も目立たず無難なグレーは人気ダウン
一方、塗装のレベルも上がってきた。簡単に擦り傷がつくということで塗料会社も開発&研究をすすめたのだろう。表面のクリア層を工夫することにより、傷になった時の自己修復機能を持たせたりしている。このタイプの塗装、日産が採用を初めて以後、様々なメーカーも採用し始めたから興味深い。
もう一つ。自動車メーカー側からすれば、カラーに対し高い価格を付けられる。クルマ好き層にアピール出来るボディカラーなら、例えば6万円のオプションであっても支払う。製造コスト原価はそこまで掛からないため、実質的な利益になるという寸法。お金を掛けず、カラーのバリエーションを増やせる。
ちなみに近年で人気を落とした色は、筆頭がグリーン。18年は環境意識の高まりで人気だった。今やグリーンを採用するモデルも大幅に減り不人気色に。
また、人気色のグレーを見ると、大きくシェアを落とした。やはり地味すぎるということなんだろう。10年後はどんな色が流行るだろうか?
[Text:国沢光宏]
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