米国も待ち望む日本車、トヨタ新型スープラが15年ぶりの表舞台へ登場間近(2/2)

米国も待ち望む日本車、トヨタ新型スープラが15年ぶりの表舞台へ登場間近
TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト 画像ギャラリーはこちら

競争激化の中でトヨタが選んだ結論とは?

TOYOTA FT-1/次期型スープラのデザインと噂されるFT-1コンセプト

さて、新型 90 スープラも販売の主要市場はアメリカになることは間違いない。アメリカは今も昔も、世界で最もスポーツカーが売れる国なのだから。ただし、現在のアメリカのスポーツカー市場は、「60」「70」「80」の歴代スープラたちが活躍した80~90年代とは大きく様変わりしている。

その当時のアメリカは、60~70年代のマッスルカーの反動でアメ車スポーツカーは不遇の時期だった。「マスタング」は小型化され、シボレー「カマロ」が細々と生きている程度だった。そうしたなかで、スープラはとても目立つ存在だった。

そうした状況が2000年代半ば頃から変わってきた。デトロイト3(GM、フォード、当時のクライスラー)が「古き良きアメリカ」志向に舵を取り、シボレーSSブランドの強化、「マスタング」の大型化、そしてダッジ「チャージャー」「チャレンジャー」の復活が相次いで起こり、2017年時点でのアメリカはスポーツカー満開となっている。

そんな競争激しい時代に、トヨタが新型スープラにGOをかけることにトヨタ社内で賛否両論があったに違いない。だが最終的にGOをかけることができた最大の理由は、BMWとの共同開発によるコスト低減と見込み販売台数の確保だ。BMWブランドによって、欧州や中国での販売増も見込める。

ただ新型90スープラの船出が近いアメリカではいま、市場の弱含みが鮮明になってきた。2017年1~4月は毎月、全体需要が前年割れという状況。各メーカーの稼ぎ頭であるフルサイズピックアップトラックやセダンの販売が下降線を描いているためだ。

シリコンバレーで意見交換した複数の米大手自動車メディアの幹部らは「2017年の全需は1600万台、18年以降も下がり続けるが1500万台前後で踏みとどまり、リーマンショックの08年に記録した1000万台近くまで大きく落ち込むことは予想していない」と語る。

なにかとアメリカ主体での製品企画となる新型90 スープラだが、本国の日本でもより多くの人たちに上級スポーツカーの魅力を伝える1台として活躍して欲しい。

[Text:桃田健史]

>>歴代トヨタ・スープラ、次期型デザインと噂のFT-1など写真でみる

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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