最先端ITの総合展示会「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012」現地レポート ~スマホでEVを自動運転!?~
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:オートックワン編集部・トヨタ自動車・日産自動車・パイオニア
テーマは『Smart Innovation -豊かな暮らしと社会の創造-』。最先端ITとエレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012」がスタート!
まずはTOPの画像を良く見て欲しい。日産のEV(電気自動車)「リーフ」が、無人で走っている。
なんとこれ、スマートフォンを通じて自動操縦しているのだ!
携帯電話の中に、パソコンやその周辺機器を通じて出来るあらゆる機能をコンパクトにまとめた、”スマホ”ことスマートフォンや携帯タブレット。急速に普及しつつあるスマホと我々との関わりの深さを改めて知る、興味深いイベントが行われている。
2012年10月2日(火)、最先端ITとエレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012」が千葉・幕張メッセで開幕した。今年のテーマは『Smart Innovation -豊かな暮らしと社会の創造-』。
スマートフォンを通じて、我々が享受出来る「便利」や「安心」は、身近で起きている『Smart(スマート)』なInnovation(革新)そのもの。本ページでは特に自動車関連に絞って、CEATEC JAPAN2012で披露されたSmart Innovationの数々をお届けしていこう。
※本文では紹介しきれない! 「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012」会場の模様はコチラの画像レポートもチェック![http://autoc-one.jp/toyota/special-1205670/photo/]
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■最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」開催[2012年10月2日:自動車ニュース]
車両遠隔モニタリングシステムは現実的な仕組み ~日産自動車~
冒頭でご紹介した自動運転の技術は、次世代ITと自動運転機能を搭載したテストカー「NSC‐2015」のデモンストレーションの様子だ。横断歩道の前では一時停止し、駐車場の空きスペースへくるりと駐車した。
この車両遠隔モニタリングシステムは、クルマに4個付けられた小型カメラによる周辺環境認識技術と、第4世代移動通信システムの4Gモバイル通信の技術によるもの。前者に用いられるカメラ技術はミニバンに装備されるアラウンドビューモニターで既に実用化しているし、通信も携帯電話の次世代技術だ。例えば大型駐車場での駐車など限定的な使い方であれば、思ったよりも早く実用化されるかもしれない。
◎関連情報:
■日産「CEATEC JAPAN 2012」出展概要を発表[2012年10月1日:自動車ニュース]
Smart Innovationを体現する楽ナビの新機能「エアージェスチャー」 ~パイオニア~
パイオニアはCEATEC JAPAN2012会場で、人気カーナビゲーションシステム「楽ナビ」の新製品を発表した。
その名があらわすように、楽ナビの「楽」(使いやすさ)を進化させ、新型シリーズでは「エアージェスチャー」機能が追加された。エアージェスチャー、つまりナビ画面に手をかざしたり振ったりすることで、「楽」に操作出来るようにしたワケだ。もちろんカーナビ自体の操作性もさらに考慮され、進化を遂げている。
実際に触ってみたが、大げさではなくこれは、ちょっとしたSmart Innovationだと感じた。カーナビのタッチパネルやボタン操作を走行中にやろうとすると、揺れる車内ではミスタッチも起こりがちだ。楽ナビというと初心者や女性ユーザー向けの印象があるかもしれないが、むしろこれまでカーナビをさんざん使ってきたベテランユーザーこそ試して欲しい、そんな仕上がりだった。
◎関連情報:
■カロッツェリア 『楽ナビ』 9機種を新発売[2012年10月2日:自動車ニュース]
スマートフォンを通じて”つながる”『Smart INSECT』 ~トヨタ自動車~
トヨタ自動車は、トヨタ車体やトヨタホームなどグループ企業とともに、今回初めてCEATEC JAPANに出展している。メインステージでは、「人とクルマと家」をつなぐ次世代”つながる”サービス『Smart INSECT』のコンセプトモデルが披露された。
ベースとなった1人乗り超小型電気自動車は、先日発表された新型「コムス」。データを集約するクラウド型の「トヨタスマートセンター」とクルマを介するバーチャルエージェント(自動応答システム)を通じて、ユーザーとクルマを取り巻く様々な要望に応える。
・・・と聞いても「なんのこっちゃ」かもしれない。もう少し具体的に書いてみよう。コンセプトカーの正面にはモニターとセンサーがある。顔認証されたユーザーは、クルマに向かって身振り手振りでジェスチャーをする(お、ここにも出てきた「ジェスチャー」!)。するとクルマはそれに応え、ガルウィングドアを開けたりしてくれる。
車内では、インパネに置かれたスマートフォンの通信を通じて、バーチャルエージェントと会話が出来る。それによりスマホのアプリを動かしたり、家のエアコンを遠隔操作出来たり、コンシェルジュサービスを受けられたりする。
と、キーになるのはやっぱりスマホ。
確かに、レクサス車には高価なカーナビゲーションシステムと車載専用通信システムを通じて、テレマティクスサービス(G-Link)と、オペレーターによるコンシェルジュサービスが受けられる。しかし、街乗り用の超小型車にそんな高価なシステムは載せられない。手軽なスマホが媒介し、初めてSmart INSECTが成り立っているのだ。
◎関連情報:
■トヨタ、「省エネルギー」や「燃料の多様化」への取り組みの最新開発状況と2015年までの展開計画を発表[2012年9月24日:自動車ニュース]
■トヨタ 新型EV(電気自動車)「eQ」[プロトタイプ] 試乗レポート/渡辺陽一郎[2012年9月24日:新車試乗レポート]
■トヨタ、人とクルマと家」をつなぐ次世代“つながる”サービスのコンセプトモデルを公開[2012年9月27日:自動車ニュース]
中国発、最新快速・快適スマートフォンに水原希子さんも感激! ~ファーウェイ・ジャパン「Asend(アセンド) HW-01E」~
CMキャラクターに起用されたモデル出身の女優、水原希子さんが真紅のエレガントなドレス姿でステージに上った瞬間、ビジネス客で占められたCEATEC JAPAN会場はイッキに華やいだ!
NTTドコモの超高速通信「Xi(クロッシー)」対応スマートフォン、「Asend(アセンド) HW-01E」発表イベントでのワンシーンだ。
Asend HW-01Eは、中国の華為技術(ファーウェイ)社製のグローバルモデルをベースに、日本市場向けとして造られたAndoroid4.0端末だ。おサイフケータイやワンセグ、NOTTVなどの日本独自機能もサポートしている。
なんと言っても凄いのが、起動にかかる時間。世界最速、わずか5秒の速さで電源OFFから立ち上がる! さらに、デュアルコア1.5GHzプロセッサとXi通信とが相まって、Webへもストレスなく快適にアクセス出来るのだから嬉しい。既に触ってみたという水原希子さんも、Asend HW-01Eの「起動の早さや、さくさく動くことに驚いた」と語っていた。
◎関連情報:
■ファーウェイ・ジャパン - Huawei Japan 公式サイト[ http://www.huawei.com/jp/ ]
「三菱 新型 アウトランダー PHEV(プラグインハイブリッド)」の実車が早くも登場
会場の企画展示「Smart Mobility”ZERO”」コーナーでは、前出の日産を始めとして様々な業種から展示が集まり、CEATEC JAPAN2012のテーマ「豊かな暮らしと社会の創造」を表現していた。中でも注目すべきは三菱自動車工業の展示だろう。
9月末にワールドプレミアを果たした新型車、「三菱 新型 アウトランダー PHEV(プラグインハイブリッド)」の実車が早くも登場したのだ。
このほか別フロアの東芝ブースでも、ホンダの新型EV「フィットEV」がさりげなく展示され、さらにスマートホームの分野での業務提携を紹介するなど、CEATEC JAPAN2012会場内では自動車関連の展示も数多く見られる。見逃せない内容の数々は、自動車の近未来を占う意味でも重要な意味がある。CEATEC JAPAN2012の開催は10月6日土曜日まで。間もなくやってくるスマートな革新を、会場でぜひ感じて欲しい。
[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
◎関連情報:
■三菱自、「CEATEC JAPAN 2012」に、新型 軽トラック電気自動車『MINICAB-MiEV TRUCK』を含む電動車両4 モデルを出品[2012年9月27日:自動車ニュース]
■三菱 新型 アウトランダー PHEV(プラグインハイブリッド) 新型車速報 ~次期「アウトランダー」、早くも日本初公開~[:新型車リリース情報]
■CEATEC JAPAN2012の開催概要・タイムスケジュールなどの詳細情報は・・・
CEATEC JAPAN公式Webサイト[http://www.ceatec.com]
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