トヨタ シエンタ 新型車徹底解説(4/6)
- 筆者:
へん平燃料タンクが生み出す広く使いやすい室内
シエンタの燃料タンクはセカンドシート下に収められる平たい「へん平タイプ」。このタンクの採用によってフロアをフラット化し使いやすい室内空間を実現している。サードシートを使う定員乗車モードでは、フロント-セカンドシート間のシートピッチは805mm、セカンド-サードシート間は800mmでほぼ同等の広さを確保している。
ウィッシュの場合、セカンド-サードシート間ピッチは780mmなのでシエンタは実質上ウィッシュよりも広いピッチを確保していることになる。ただし、ウィッシュの場合は定員乗車モードでも広いラゲッジルームを確保しているが、シエンタの場合は定員乗車モードのラゲッジルームはそれほど広くない。
使えるサードシートを作るために行われたのは、シートピッチの拡大だけではない。サードシートへのアクセスについてもかなり気を使った設計が行われている。セカンドシートのショルダー部分に設けられたレバーを前方に倒すと、シートバックが前方に倒れ込むと同時にシートクッションが持ち上がりチップアップ状態となる。そのまま前方にシート全体を押し出すことができるので、非常に広い乗降口を確保できるというわけだ。
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