[公道試乗]2020年を先取り/超小型3輪EV「トヨタ i-Road」と過ごした1ヶ月(1/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:阿部昌也
2020年オリンピックイヤー、東京を走る超小型電気自動車
生まれて初めて、1ヶ月限定だったけれど、電気自動車(EV)とともに過ごした。2013年のジュネーブ・モーターショーでデビューした革新的な超小型モビリティ、トヨタ「i-ROAD」との生活を送ることができたのだ。
今年3月、トヨタは2024年までの10年間、国際オリンピック委員会(IOC)との間でTOP(ジ・オリンピック・パートナー)という最高レベルのグローバルスポンサーシッププログラム契約を結んだ。もちろん2020年の東京も含まれる。名実ともにスポンサー企業の頂点のひとつになった。
そのときの発表資料には、契約対象は車両(乗用車、小型モビリティ、商用車等)およびインフラ(ITS、テレマティクスサービス等)とあり、乗用車とは別扱いで小型モビリティと書かれていた。2年前からi-ROADに注目していた僕は、あの乗り物が活躍するのかもしれないと期待した。
都内で行われる大規模なカーシェアリング実証実験プロジェクトに参加
すると翌月、トヨタは国内最大規模のカーシェアリングサービス、タイムズカープラスを展開するパーク24と共同で、6ヶ月限定でi-ROADを使ったカーシェアリングの実証実験「Times Car PLUS TOYOTA i-ROAD Drive」を開始。続いて7月からは「OPEN ROAD PROJECT」と名付けた新しいトライを始めた。僕が1ヶ月間i-ROADに乗れたのは、このプロジェクトのおかげなのである。
OPEN ROAD PROJECTは東京都内で実施しており、都市生活者に自由な移動を提供することがテーマ。短期間でもいいから、どうしてもi-ROADを手元に置いてみたかった僕は、1年間で100人に乗ってもらうこのプロジェクトに応募した。その結果、第2期試乗パイロットに選ばれたのだ。
[そのプロジェクトは、単なる車両貸し出しには留まらない・・・次ページへ続く]
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