トヨタ 新型 マークX(2012年8月マイナーチェンジモデル) 試乗レポート/松下宏(2/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:島村栄二
パワートレイン自体は変わらないが、走りの印象は進化した
今回のマイナーチェンジでは外観デザインや内装の仕様だけでなく、走りも変わった。V型6気筒の2.5リッターと3.5リッターエンジンに、電子制御6速ATを組み合わせているのは従来と同じで、パワートレイン自体に変更は加えられていない。でもボディやシャシーが改良されたことで、走りの印象が変わっている。
試乗したのは2.5リッターエンジン搭載の「250G」と「250G "Sパッケージ"」2台と、3.5リッターエンジンを搭載した「プレミアム」。
マークXのボディは1500kg級の重さがあるが、149kW(203ps)/243N・mのパワー&トルクを持つ2.5リッターエンジンなら十分に余裕のある走りが可能。いっぽうの3.5リッターエンジン、234kW(318ps)/380N・mの実力は、もはや過剰といえるくらいの印象だ。
組み合わされる電子制御6速ATは相変わらずの滑らかな変速を見せ、アクセルワークに合わせて素直に加速に乗っていく。この感覚がとても気持ちが良い。これと合わせて、FR車ならではの爽快なステアリングフィールも走りの気持ち良さにつながる要素である。
クラウン並みの静粛性に加え、走りの質感も一段とアップ
マイナーチェンジを受けたマークXを走らせて感じた点はいろいろあるが、そのひとつが静粛性の高さ。2009年当初、現行型マークXがデビュー時に試乗したときでも、静粛性はそれなりに高かったが、クラウンなどにはまだ及ばないという印象があった。でも今回のマークXは、防音材や制振材の採用を拡大することで、クラウンに負けないくらいの静粛性を備えるようになった。
もうひとつ感じたのが乗り心地の良さだ。最初に書いたように今回のマイナーチェンジではボディ剛性の強化が図られている。しっかりしたボディを作ることが、乗り心地の良さにつながっている。これは試乗した各モデルに共通する改良点だ。
さらにプレミアムの2WD車だけに採用された仕様だが、振動数感応型のショックアブソーバーの採用で、よりショックの少ない快適な乗り心地を実現している。
操縦安定性をスポイルすることなく、乗り心地を向上させたことで、走りの質感が一段と高いレベルに達したのが今回のマークXといっても良い。正に熟成を進めたマイナーチェンジといえる。
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