新型ランドクルーザー300が2つの顔になった! ノーマルとGRスポーツ、デザインの違いを写真でじっくりチェック
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:島村 栄二
2021年8月の発売前から話題沸騰中の「トヨタ 新型ランドクルーザー300」。話題は数年にも及ぶと噂される納期のことなど、クルマ本体の話からずれてしまっている感もあるが、ここで改めて新型の進化ぶりについて、シリーズでご紹介していきたいと思う。まずはフロント周りのデザインをディテールから紹介していこう。
14年ぶりのフルモデルチェンジ! ランクル最高峰モデルの進化をディテールでチェック
2021年8月2日、およそ14年ぶりとなるフルモデルチェンジしたトヨタ ランドクルーザーシリーズの最高峰モデル「ランドクルーザー300」。世界中の道なき道で愛されてきたランドクルーザーの信頼性や耐久性、悪路走破性はそのままに機能を進化。さらに運転しやすさや疲れにくさを追求したという。
今回はその内外装デザインをもっとディテールで迫ってみる。
新型ランドクルーザー300の大きな目玉のひとつが、新シリーズの「GRスポーツ」だ。世界一過酷なダカールラリーに1995年から参戦するなど、実はランドクルーザーとモータースポーツの関わりは深い。トヨタの「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践するイメージリーダーとして、今回新たに設定された。
新型ランドクルーザーは2つの顔を持つ! 新たなイメージリーダー「GRスポーツ」が誕生
何気ないデザインのようだが、ライトが最上部にあり、グリルが突き出した配置・形状は歴代ランドクルーザー ワゴンシリーズでの共通性を持たせている。
またシリーズ最高峰モデルだけあって、非常に豪華なフロント周りとなっている。実はディテールを見ると構成要素も非常にシンプルなのだが、車幅約2メートルの巨大サイズゆえ圧倒的な存在感を放っている。むしろ余計な加飾がないところも歴史と伝統を持つランドクルーザーの自身の現れなのかもしれない。
いっぽうのGRスポーツは、シンプルな“TOYOTA”ロゴが印象的。1980年代までランドクルーザーで採用されていた旧ロゴのイメージを与えた。メッキ類を廃しブラックで仕上げた精悍なデザインがスポーティだ。豪華さがウリだったランドクルーザーのワゴンシリーズに加わった、新たなイメージリーダーの誕生である。
トヨタでは今後ランドクルーザー300 GRスポーツで、ダカールラリーなどのモータースポーツにも積極的に参戦する模様。そこでの活躍次第では、さらにイメージも向上していくはずだ。
ボンネット中央のくぼみ形状はデザイン的な要素も大きいが、視界の悪い悪路などで前方を見通す際にも有効である。
砂地、傾斜地やがけ、森林や岩場など、少しでも先読みをしたい路面においてこの違いは大きな差となるのだ。本格オフローダーならではのちょっとした工夫がデザインに反映されている一例である。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二]
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