トヨタ 新型 ハイエースバン スーパーGL[2013年秋 マイチェンモデル] 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
身近なのに意外と知らないクルマ、トヨタハイエースを徹底解説!
とても身近な存在なのに、意外に知られていないクルマ。それが「トヨタ ハイエース」(ハイエースバン)ではなかろうか。荷物を積む商用車だから、誰もが購入の対象に考えるクルマではないが、ハイエースはさまざまな場所で見かける。日本の風景の一部と言っても良いだろう。
実際販売台数は多く、2013年には4万2560台を登録した。1か月平均でも3500台前後だから、「トヨタ エスティマ」や「ポルテ」と同等だ。ハイエースはトヨペット店が扱うが、ネッツ店の売る姉妹車の「トヨタ レジアスエース」も、2013年には1万8430台を登録している。両方を合計すれば6万台に達し、立派な人気車といえるだろう。
きめ細かなワイドバリエーションでユーザーのニーズに応える
トヨタ ハイエースの初代モデルは1967年に発売され、常に日本のビジネスを支えてきた。アジア、中近東、中南米などでも幅広く使われている。
ボディバリエーションも多い。商用車「ハイエースバン」は、全長・全幅等の違うロングバンとスーパーロングバンの2種類を設け、4ナンバーとワイドな1ナンバー仕様を選択できる。屋根の高さも標準ルーフ、ミドルルーフ、ハイルーフと3タイプを用意。フロア形状も標準フロア(床面低い)に加えジャストロー(タイヤハウスの張り出しがない二重床構造)もある。さらに4列シートのワゴン、5列シートのマイクロバス「ハイエースコミューター」、特装車では救急車まで、実に幅広くきめ細かく用意されている。
2013年秋にビッグマイナーチェンジを実施
現行型ハイエースは2004年に登場し、数回にわたってマイナーチェンジを受けてきた。2013年11月にも改良を行い、フロントグリルなどの外装を変更。内装にも手を加え、平均燃費などを表示できるマルチインフォメーションディスプレイを全車に標準装着している。
さらにドアミラーやリアコンビネーションランプには、クラウンアスリートなどに採用される「エアロスタビライジングフィン」を装着。ボディの側面を流れる空気に小さな渦を発生させ、空気の力でボディを左右から押さえることにより、直進安定性を向上させた。
そしてハイエースバンの最上級グレードとなるスーパーGLには、スマートエントリー&スタートシステムなどを設定し、サスペンションのショックアブソーバーにも改良を加えている。
ライバル「日産 NV350キャラバン」に徹底対抗!
この背景には、ハイエースを進化させる目的のほかに、ライバル車となる「日産 NV350キャラバン」との競争関係もあるだろう。キャラバンは2012年6月にフルモデルチェンジを実施して、NV350キャラバンと名称を変更。上級グレードにインテリジェントキーやディスチャージヘッドランプを設定した。この動向も視野に入れ、ハイエースも商品力を高めた。
そこで今回は、商用4ナンバー車のハイエースバン、その中でも個人ユーザーから根強い支持を集める上級グレード「スーパーGL」(ロングバン・標準ボディ・標準ルーフ・標準フロア)を試乗してみることにした。
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