トヨタ エスティマハイブリッド「イカつさとは無縁のミニバン」~岡崎五朗のクルマでいきたい(ahead)~
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イカつさとは無縁のミニバン
2006年の登場から10年経ったエスティマがマイナーチェンジを受けた。10年といえばもうとっくにフルモデルチェンジを受けていてもいい時期なのに、トヨタはこの老兵をしばらく売り続けたいようだ。
フロント周りを一新したスタイルはなかなか素敵だ。投資を抑えながらとても効果的なデザイン変更をしたなと感じた。LEDランプを組み込んだスリークな顔がエスティマの美しい流線型スタイルによくマッチしている。
実に高級ミニバンの世界では弁当箱のような四角いボディにこれでもかというほどの大きなメッキグリルを付けたアルファード/ヴェルファイアが不動の地位を築いている。ホンダはそれに対抗すべく超低床パッケージのオデッセイを開発した。
けれど、ミニバンに厳つさとかスポーティーさは求めてない人も確実に存在していて、そういうセンスの人たちがエスティマを買い続けているのだ。その数月間約2000台。トヨタにとってこの数字は「フルモデルチェンジの投資が回収できるほどではないが、かといってやめてしまうのももったいない」というレベルなのだろう。
3.5リッターV6は廃止されたため、試乗したのは2.4リッター直4を積むエスティマと、同エスティマ ハイブリッドの2台。結論から言うと、おすすめはハイブリッドだ。
乗り心地は滑らかで上質だし、モーターのアシストが加わるため動力性能にも余裕がある。決して力強いとかキビキビ走るクルマではないが、ゆったりのんびり走る分には不満はないし、ミニバンはこれでいいと思う。
その点、エスティマの乗り心地には問題あり。18インチタイヤ(ハイブリッドは17インチ)が悪さをして荒れた路面ではガタピシした安っぽい乗り味になってしまう。エスティマとエスティマ ハイブリッドの価格差は80~100万円と決して小さくない。
エスティマを買うなら標準の18インチタイヤではなく、レスオプションの17インチの選択を強くおススメする。
トヨタ エスティマハイブリッド
デザイン面ではフードやグリル、フェンダーを中心にフロントビューを一新したほか、サイドビューをより伸びやかにするなど、独自の存在感を強調するデザインを追求した。外板色には、ミニバン初のツートーン仕様をオプションで設定。また衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」 を全車標準装備、360度全方位のUV カットガラス採用(三角窓を除く)など、安全性や快適性を充実させている。
トヨタ エスティマ HYBRID AERAS PREMIUM-G/ E-Four/7人乗り 主要諸元
車両本体価格:¥4,928,727(消費税込) / 全長× 全幅× 全高(mm):4,820×1,810×1,760 / エンジン:直列4気筒DOHC / 総排気量:2,362cc / 乗車定員:7名 / 車両重量:1,990kg【エンジン】最高出力:110kW(150ps)/6,000rpm / 最大トルク:190Nm(19.4kgm)/4,000rpm【モーター】最高出力:フロント…105kW(143ps)/ リア…50kW(68ps) / 最大トルク:フロント…270Nm(27.5kgm)/ リア…130Nm(13.3kgm) / JC08モード燃費:18.0km/L / 駆動方式:E-Four(電気式4輪駆動方式)
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