トヨタ クラウンマジェスタ 新型車徹底解説(6/6)
- 筆者:
直列エンジンの搭載は行わずV8専用に変更
従来のクラウンマジェスタは、ロイヤル&アスリートシリーズにも搭載されていた直6エンジンとV8エンジンの2種を採用するという方式をとっていたが、新型ではV8エンジンのみを搭載するという方向に変更された。
すでにロイヤル&アスリートシリーズはV6エンジンに変更されているが、今回はそのエンジンを搭載するということもなく、セルシオを同様の4.3リッターエンジンのみを搭載することになった。組み合わされるミッションもセルシオと同様の6速ATを採用。ロイヤル&マジェスタ系との差別化は図られたが、逆にセルシオとの差別化が難しくなったと言える。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンクとロイヤル&マジェスタ系と同じ設定だが、ロイヤル&マジェスタ系が金属スプリングを使うのに対し、マジェスタは全車エアスプリングとなった。先進的な車両安定化装置として採用されたVDIMは、よりアクティブセーフティを目指した電子デバイス。従来のVSCやTRC、ABSがクルマの限界挙動を検知してから制御を開始していたのに対し、VDIMではアクセル、ハンドル、ブレーキの操作量とドライバーの意図する挙動とのギャップを判断し、ABS、TRC、VSC、電動パワステを統合制御するもの。
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