トヨタ 新型カローラフィールダー ハイブリッド/新型 カローラアクシオ ハイブリッド 試乗レポート/松下宏(2/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:茂呂幸正
ワインディングロードに見立てた首都高都心環状線を走らせても、クルマの間を縫ってすいすいと駆け抜けていく、そんな走りが普通に得られるのだ。
それでいて燃費が良い。特に燃費を意識せずに走らせてもというか、試乗なのでちょっと元気良く走らせるような走り方を含めても、確実に20.0km/L以上の燃費が出る感じだった。
燃費を良くするには、エコモードやEVモードのスイッチを押して、なるべくモーターで走るようにすると良い。EVモードで走れる距離には限界があるから、普通はエコモードを選んで走ることになる。
一般道では、信号待ちから発進したら、早めに走りたい速度に持って行き、その後は軽くアクセルペダルに足を乗せるくらいの感じでたんたんと走らせると、かなりの領域をEV走行でカバーできる。
この日の試乗でも、一部首都高で走らせたシーンが含まれたのに、半分以上をEV走行にすることができた。簡単にEV走行比率が52%に達したのは、自分でも驚きだった。このようにして走れば燃費も良くなる。
アクアやプリウスの標準車と比べ、乗り心地と操縦安定性が優れている
カローラハイブリッドに乗って感じたのは、走りの質感の高さだ。まずは静粛性が高い。ガソリン車に対して、吸遮音材を追加配置したほか、高遮音性ガラスを採用したことなどによって、いかにもハイブリッド車らしい静かで快適な走りが可能である。これが走りの質感を高めている。
乗り心地や操縦安定性も満足できるレベルにあった。そもそもカローラはアクアに比べたら静かで乗り心地にも優れたクルマだった。それをハイブリッド化したことで、重量バランスや重心高が良い方向に向かったほか、重量増に対応してサスペンションのチューニングを進めたことで、走りのバランスが相当に良くなった印象があった。
アクアに乗って感じる振動や騒音と乗り心地の安っぽさを感じさせることがなく、プリウスに乗って感じる乗り心地の硬さを感じることもない。プリウスのツーリングセレクションならカローラの上を行く感じになるが、アクアやプリウスの標準車と比較したら、カローラハイブリッドの乗り心地と操縦安定性が優れている印象だ。
価格はアクアに比べると相当に高く、プリウスよりは安いものの、案外価格差が小さめだった印象。もう少し安ければ、無条件でカローラハイブリッドをイチ推しにするところだが、この価格だとアクアやプリウスと比べて選ぶことになる。
プリウスはあまりにも多く走っていて、街中では前後も隣もプリウスなんてシーンに出くわすこともしばしばある。なので、プリウスではないハイブリッド車が欲しいと思う人にはカローラハイブリッドがお勧めだ。
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