カムリも参戦、時速320キロで大クラッシュ連続!全米大人気レース『デイトナ500』とは(3/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
いまや、アメリカを代表するトップレース
NASCARの成功の理由は、エンターテインメント性にある。
それは決して、八百長による「出来レース」ではない。マシンの性能差を抑える、イコールコンディションを徹底することで、チームのマシンセッティング能力とドライバーの力量が勝敗を決める。さらに、度々のルール変更によって、レース戦略(ストラテジー)が重要性を増す。
そして、レース中継番組では現地のメインスタジオと、レース実況スタジオのダブル体制に加えて、5人のピットレポーターが番組中にタイムリーに介入していく、アップテンポな番組構成が、テレビ視聴者を飽きさせない。さらに、インターネットやSNSによる情報配信が充実しており、スタートからフィニッシュまでレースファンも気を抜いていられないのだ。
こうした様々な「仕掛け」が奏功し、NASCARはいまや、年間の観客動員数やテレビ視聴率でインディカーや耐久レースなどを大きく引き離し、アメリカ最大のレースシリーズとして君臨している。
アメリカンテイストのNASCARが日本でブレイクする?
“超ド級のアメリカンレース”がゆえに、F1志向が強い日本のレースファンには「遠い存在」かもしれない。
だが、近年はハロウィンが日本でも定着したように、アメリカンテイストいっぱいのNASCARが日本でブレイクしても、なんら不思議ではない。
2017年は、モンスターエナジーが冠スポンサーとなった、NASCARのトップカテゴリー。様々な方面から、日本でもNASCAR関連の露出が増えていきそうだ。
[Text:桃田健史]
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