トヨタ アベンシスワゴン 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
「4ヶ月限定」では販売側も購入者も判断が難しいか
2010年、トヨタは約59万台のクルマを生産したが、国内で販売されたのは約8万台。
国内の販売比率は14%程度で、残りの86%は海外で売られる。従って「日本で買えないトヨタ車」も多い。
アベンシスも、そこに含まれる。先代型は2003年から2008年まで日本国内でも売られたが、イギリスの工場で生産される輸入車。現行型は輸入されておらず、過去のクルマになっていた。
ところが2011年6月、現行アベンシスの輸入を開始すると発表。先代型と違ってセダンは用意されず、ワゴンボディのみだ。
エンジンは2リッターに限られ、グレードはXiだけ。価格は250万円になる。
不可解なのは、日本仕様を2011年の7~10月に限って生産すること。1ヶ月の販売目標は300台だから、4ヶ月の限定生産なら1200台の輸入になる。何とも中途半端な台数だ。
この点についてトヨタは、「ワゴンの品ぞろえが不足しているので輸入を行う。ただしモデルレンジの絡みがあり、4ヶ月の限定生産になった」と言う。
要は輸入は行うが、近々何らかのモデルチェンジが予定され、先のことは分からない。
取り扱いディーラーは、先代型がネッツ店のみだったのに対し、現行型はトヨタ店とトヨペット店も扱う。
ディーラーにしてみれば、アベンシスは貴重な新型車。プリウスαが1年以上の納期遅延に陥り、ヴェルファイア&アルファードはマイナーチェンジを控えて納車が困難な状態にあるからだ。
となればアベンシスの販売促進に力を入れたいが、4ヶ月の限定では売り方が難しい。ネッツ店のセールスマンは、「先代アベンシスのお客様に声を掛けたいが、車検が切れるのが年末や来年の3月だと、納車できるかどうか分からない。判断に迷う」と困惑していた。
以上のように販売面では疑問の多いアベンシスだが、クルマ自体の仕上がりは良好だ。
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